Security Landscape(その2)

LAM(http://www.asla.org/lamag/lam05/august/design.html)でピーター・ウォーカーの設計したシアトルの裁判所プロジェクトが紹介されている。

本プロジェクトの検討が始まった1995年は、連邦ビル爆破事件があり、公共施設のセキュリティーに関する意識が飛躍的に高まった年でもある。

ここでは、爆弾を積んだトラックから施設を防御するためにコンクリート製の防御壁を設置するのでなく、次のようなアイディアを具現化している。

・敷地周囲にボラードやベンチを設置し、バリアーとしている

・斜面形状の敷地に急な階段を設置し、ガラスで覆われたロビーを防御している

・樹木、プール、堀は訪問者を歓迎すると同時に、防御的な役割を併せ持つ

セキュリティーという強固で近寄りがたい要素を、デザインでやさしく包み込む手法に対するニーズは今後ますます高まるのだろう。



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