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10月, 2020の投稿を表示しています

The beauty of bats/都市公園と蝙蝠

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Halloweenを迎えおばけやコウモリの飾り付けが増えてきました。 コウモリは人獣感染の宿主として知られ、悪いイメージを持つ人が少なくありませんが、都市生態系の中で重要な役割を担っています。 今週は Bat Week ということもあり、NYセントラルパークの ブログ では公園内に住む蝙蝠を紹介しています。 ニューヨーク州には9種のコウモリが生息しており、セントラルパーク内にもtree-roosting and cave-roostingの2タイプの蝙蝠が生息しているとのことです。 ほとんどの来園者は蝙蝠を取りや葉っぱと勘違いするそうですが、公園内ではバットウォークというイベントもあり、専門家の解説も聞けるとのことです。   コウモリは果実や果汁、昆虫を食べています。実際、毎晩体重の20~50%の昆虫を捕食するため、ニューヨーカーが蚊に刺されるリスクを軽減し、ウェストナイル熱にかかるリスクを減少させているとブログでは紹介しています。 一方で、white-nose syndromeという病気が広がっており、現在600万匹もの蝙蝠が死んでいるそうです。また、森林減少による生息地の消滅も大きな問題となっています。 ブログではiNaturalistやeBirdのようなアプリを通じて蝙蝠の生息データを集める行動も推奨されています。 経験上、バットバックスなど蝙蝠の巣箱設置は、関係者の理解を得ることが困難で提案段階で断られるケースも少なくありません。 今回セントラルパークの取り組みに触れ、健全な都市のエコシステム構築に向け、蝙蝠への理解を深める活動も継続しなければと改めて感じました。 ■関連サイト iNaturalist:https://www.inaturalist.org/ eBird:https://ebird.org/home 蝙蝠の巣箱の作り方:https://batweek.org/wp-content/uploads/2018/01/BHBuildersHdbk13_Online.pdf バットボックス設置例:https://www.kajima.co.jp/gallery/biodiversity/ikimachi/bird/index-j.html#bird_141117

Green Infrastructure Initiative

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  (出展:ESRI社) 少し古い情報(2016年)になりますが、GISで有名なESRI社の”Green Infrastructure Initiative”のメモ GIは米国の持続可能な未来を創造するために重要であり、コミュニティの経済成長を促進しながら、人と自然の関係性をつくりより健康的な生活を提供するものである。 一方、GIは一度失われると再構築が困難であるため、GISを利用してGIの体系的な情報を提供するのが本イニシアティブの目的とのことです。 説明では、たとえば流域の保護は水資源の確保に重要ですが、縦割り行政の弊害でエリアをまたがる各自治体の政策の変更などをモデル化できていない。そこで、GISを利用して、行政界にかかわらずGIの情報を統合、分析、視覚化、伝達すると謳っています。 サイト(https://www.esri.com/en-us/industries/green-infrastructure/overview)にアクセスすると、全米のGI地図(土地被覆や農業、流域など)をウェッブベースで誰でも閲覧できるようになっています。 また、以下の利用ステップが紹介されています。 1.土地利用に関する政策を評価する 2.他の地域に対するベンチマーク 3.地域の土地利用計画にGIを適用する 4.GISを活用して、コミュニティーのGI保全の状況を確認する 1.Critically evaluating community policies on land development 2.Benchmarking the area against other communities 3.Including a green infrastructure element in the community’s comprehensive land-use plan 4.Using GIS analysis and tools to ensure that the community stays on track to preserve its green infrastructure 残念ながら公開されているGIマップは米国のみで、日本を含めその他の地域は取り上げられていません。 ちなみにEsri創業者のJack Dangermondはハーバードのランドスケープ修了で、Es

The Farm of the Future

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母校で始まった表記イベントの備忘メモ 未来の農の姿について9月30日から2か月間にわたり以下のテーマでセッションが開催されます フードシステム 教育農場やキャンパスのデザイン 炭素 水管理 生物多様性と動物の健康 革新的な農業者 知識の普及 無料かつネット開催ですので真夜中になりますが日本でも聴講可能です プログラムのみコピペします 詳しくは: https://www.design.upenn.edu/pennpraxis/events/farm-future --- Session I: Food Systems Challenges and the Farm of the Future September 30, 2020, 2:00–4:00pm  Live Session Only Regional and Societal Challenges to Agricultural Sustainability Russell Redding, Pennsylvania Secretary of Agriculture Land Acknowledgement and Welcome Chief Vincent Mann, Ramapough Lenape Nation Turtle Clan Introduction to the Farm of the Future Project and the New Bolton Center Wendell Pritchett, Provost, University of Pennsylvania Andy Hoffman, Dean of School of Veterinary Medicine Gary Althouse, Associate Dean of Sustainable Agriculture and Veterinary Practices Margaret Leardi, Director of Development, Penn Vet Food Systems Challenges Marty Matlock, University of Arkansas The role of agriculture and food production in improving society an