投稿

11月, 2005の投稿を表示しています

コンペ情報/ニューアーバニズム

CNU/Congress for the New Urbanism主催のコンペです http://www.cnu.org/awards2006/ 以下の3つのカテゴリーから1つを選択して応募 1.The Region: Metropolis, City, and Town 2.Neighborhood, District, and Corridor 3.Block, Street, and Building 登録料は非会員の場合$300(学生は$50) 1/31までです ちなみに、CNUのWEB-SITEはニューアーバニズムの事例が多数紹介されています>お気に入り登録して下さい

シーニックバイウェイ戦略会議

下記WEB-SITE参照 http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/scenicbyway/1st.html

日本橋の景観

朝日新聞 より 「日本橋の空、広げてみよう」小泉首相が景観保護に意欲 2005年12月27日21時20分  「お江戸日本橋七つ立ち」と唄(うた)われた東京都中央区・日本橋の景観保護に、小泉首相が強い関心を寄せている。上空を首都高速道路が走っているが、首相は26日、記者団に「夢をもって、日本橋の上を思い切って空にむかって広げてみよう」と訴えた。専門家にも新しい景観づくりの方針をまとめるよう依頼。27日には、国土交通相時代に話を持ち込んだ扇千景参院議長と見直しを再確認した。  日本橋は、徳川家康の江戸入府後に架けられた五街道の起点。現在の石造りの橋は1911年にできた。過去、首都高の地中化案も浮上したが、具体化には至っていない。  扇議長によれば、03年の創架400年の際、景観見直しが本格化し、首相も賛同。最近では、10月19日の専門家との会合や、11月22日の内閣官房幹部との会食の際、見直しの必要性を熱っぽく訴えたという。  26日、首相官邸で日本経団連の奥田碩会長や作家の三浦朱門氏らと会って、自民党総裁任期が切れる来年9月までに方針を作るよう頼んだ。記者団に「昔ながらの名所を復活すれば世界的な名所になる」と強調した。

スローな緑化

東京都パブリックコメント募集

東京都のまちづくり関連施策/政策に関する中間報告書が発表され、パブリックコメントが募集されています。 景観施策のあり方(中間のまとめ)に関して(12/15まで) http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/topics/h17/topi028.htm 住宅政策の展開(中間のまとめ)に関して(12/27まで) http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2005/11/22fbs100.htm ご参考まで

セレブレーション/ディズニーのまちづくり

イメージ
ウォルト・ディズニー社の関連会社であるThe Celebration Companyが開発した まち を紹介します。 場所:フロリダ州オセオラ(ディズニーワールドがあるオーランドから車で30分程度) 開発規模:約2000ha(周辺に同等規模の緑地帯) 施設:学校、病院、ホテル、映画館、オフィスパーク、ゴルフ場 計画人口:15000人(計画住戸5000戸) 【特徴】 05-11-21 に紹介したTND と呼ばれる開発手法を用いており、各住宅から学校や職場、商店まで歩いてアクセスできるようプランニングがなされています。一戸あたりの土地面積は周辺の平均的な宅地よりも小さく、隣同士が非常に接近して建てられています。実際、窓越しに話が出来るくらいの距離しか離れていません。これは、現代米国では失われつつある、隣近所との密接なコミュニティーを再現し、まち全体の防犯を高めようという狙いによるものです。塀に囲まれた”ゲーテッドシティー”は物理的に安全を確保しようという思想の元に生まれましたが、これに代わるものとして、最近はセレブレーションのようなプランニングが評価されているようです。  また、まちに設置された映画館や銀行郵便局はシーザーペリなど世界的に有名な建築家が設計しており、住民の誇りになっています。セレブレーションは、コンセプトの素晴らしさやディズニーワールドへのアクセス、周辺自然環境を保全した環境配慮型のプランなどが評価され、周辺の分譲地よりも高額で取引されています。 商店街。フロリダはとても暑いのでどこにいっても木陰とベンチがある 住民の”足”になっているカート シーザーぺり設計のまち中にある映画館

Greenscapes/reduce, reuse, recycle, and rebuy

EPAのGreenscapes programを紹介します: http://www.epa.gov/epaoswer/non-hw/green/index.htm 各産業界では循環型社会形成のためReduce, Reuse, Recycleの3R運動が実施されていますが、造園業界における取り組みをリードするものとして”Greenscapes”が提唱されました。2003年にはASLAや業界団体、メーカー等が参加するアライアンスが結成され、Webを通じて環境配慮型商品などの各種情報が提供されています。ちなみに、従来の3RにRebuyが加わっていますが、これは日本のグリーン購入と同じ仕組みです。 成功事例として、地元の植栽を採用することで農薬や肥料・潅水費用を削減した例や、コンポストを用いた法面保護工・ゴルフ場管理事例が紹介されています。  http://www.epa.gov/epaoswer/non-hw/green/success.htm 私のお勧め事例はこれです↓ オレゴンの公園: http://www.epa.gov/epaoswer/non-hw/green/projects/wntrcrk.htm 道路橋の再生事例: http://www.epa.gov/epaoswer/non-hw/green/projects/me_bridg.htm

EPA smart Growth 2005 National Award /持続可能なまちづくり

イメージ
米国EPA(日本の環境省に相当)から今年度の標記表彰結果が発表された。 http://www.epa.gov/smartgrowth/sg_awards_publication_2005.htm#overall_excellence この賞の基準は次のように発表されています。 Mix land uses. Take advantage of compact building design. Create housing opportunities and choices for a range of household types, family sizes, and incomes. Create walkable neighborhoods. Foster distinctive, attractive communities with a strong sense of place. Preserve open space, farmland, natural beauty, and critical environmental areas. Reinvest in and strengthen existing communities, and achieve more balanced regional development. Provide a variety of transportation choices. Make development decisions predictable, fair, and cost effective. Encourage citizen and stakeholder participation in development decisions. コンパクト、多様性に富む住宅タイプ、住民参加、景観美などがキーワードですね。 今回もそうですが、受賞事例はTraditional Neighborhood Development(伝統的近隣住区開発/TND)と呼ばれる開発手法をとった事例が多い(Baldwin Parkなど)。私も米国滞在中、話題のTNDの事例をいくつか見てきたのでまた報告したい。 写真はディズニーが開発したセレブレーション(FL)で

イタリア・ラベンナ/干潟再生

イメージ
暑い日が続いていますね、浜辺の写真でも見て涼んでください。 http://www.japanitalytravel.com/back/is_taiken/2002_0905/0905.html 海にでも行きたい所ですが、  イタリア半島の東岸、ヴェネツィアの南、約100kmに位置するボーデルタ州立公圏を中心としたラベンナの湿地帯は、イタリア最大の川、ポー川河口にあり、何世紀にもわたってポー川が育んできた森林と湿地のめずらしい地形で、多様な勤榎物の生息地であった。 しかし、ポ川河口の湿地帯は、エネルギー産業や化学工業を中心として造成されたコンビナートからの汚染物と、トリノを起点としてミラノなどの大都市を経由しているボー川自身の汚染のため、自然環境の破壊が進んだ。また、天然ガスの採掘によって、地盤沈下を起こし、湿地帯に海水が入り込んで松枯れを起こすなどの深刻な被害をもたらし、豊富な魚介額の産卵場所でもあったこれらの自然環境の破壊は、漁業被害も起こした。天然ガスの操瀬が停止した今も、依然松枯れ等の被害は続いている。 現在、ラベンナの自治体(コムーネ)、ラベンナ県、エミリア・ロマーニャ州が共同して、大規模な自然環境復元のプロジェクトを進行させている。それは、主に海水や汚染物質が流れ込んだ地域の淡水化事業で、開閉式の水門をつけ、海水と淡水を循環させて水を浄化し、水生植物を植え、人工的に砂州をつくり、魚や野鳥を呼び戻すという、水質浄化と漁業を合わせた施策である。つまり、一度、工業開発され汚染された土地の環境を復元するという非常に手間とコストのかかる事業を行っているのである。こうした環境再生の施策には、工業開発された土地だけではなく、農地を森へ戻すといった農業開発された土地の復元なども含まれている。 現段階ですでに力ンポット地域の700haやティアラッサ・ティオンボーネの250haの潟が完成している。しかし、生態系の復元まで含んだ環境再生には、公園局の担当者は少なくとも1000haは必要だと述べている。 ティアラッサ・ティオンボーネの潟の復元だけでも、約70億リラの糞用がかかっている。州、県、コムーネと関係企業がその費用を負担することを決めており、そのうち、7千万リラは、すでに県と市(コムーネ)が拠出済みで、残りの費用負担割合については、EUから補助が出るかと

TV show/Landscape Challenge

先日、ASLAからこんなメールが届きました。米国版TVチャンピオンといった感じでしょうか? -- DESIGNERS & HOMEOWNERS: HGTV - "Landscapers’ Challenge” is currently accepting applications for available Landscape Designers / Architects and local Homeowners with a front or backyard project in Delaware, Philadelphia, and Maryland. Landscapers' Challenge - Be on the Show - Got a problem yard and need design help? Landscapers’ Challenge is a series for Home & Garden Television that helps homeowners who have a design dilemma receive free landscape design (site plan) services. As a client on Landscapers’ Challenge, you will explain your dilemma to three qualified landscape designers. They will evaluate your project, and each designer will propose a plan to solve your problem. You will choose your favorite landscape plan, and receive the design services of your chosen designer for free! Homeowners are expected to pay for the contractor fees, labor and materials of their renovation. If this sounds like you, you have a c

The Sea Ranch/ローレンス・ハルプリン

イメージ
 シーランチは、サンフランシスコから100マイル北上した太平沿岸に位置する別荘地です。シーランチスタイルと呼ばれる北カリフォルニアの建築様式を生み出し、その後の地域開発に大きな影響を与えました。著名な造園家のローレンスハルプリン/Lawrence Halprinがマスタープランや建築ガイドラインを検討し、その後、チャールズ・ムーア/MLTWより環境配慮を徹底的に追求した建物が設計されました。 このシーランチが、昨夜のテレビ東京「美の巨人たち」で取り上げられました。 http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/f_index.htm 2週連続(11月12日、19日)しての放映ですので、今回見逃した方も必見です。 ちなみにシーランチは一般人も宿泊も出来ます: http://www.searanchlodge.com/ 泊まった友人は一生に一度は泊まるべしと絶賛していました  

moromoro

"It should be well thought of that a park exercises a very different and much greater influence upon the progress of a city in its general structure than any other ordinary public work.” Frederick Law Olmsted

公園工場/シチズンセイミツ

��日経05.11.10.より) シチズンセイミツ、本社を「公園工場」に――従業員主導で景観改善。 シチズングループの精密部品メーカー、シチズンセイミツ(山梨県富士河口湖町、久田志郎社長)は、本社工場の景観改善に乗り出した。周囲の自然環境と調和する「公園工場」化を目指して従業員主導で計画を策定、緑化や遊歩道の整備などを進める。従業員の意欲増進と企業イメージの向上が狙いで、三年で一億五千万円程度を投じる計画だ。  まず取引先など会社を訪れる客に良い印象をもってもらうため、正門周辺の整備を始めた。来訪者に応対する守衛所としてログハウスを設けたほか、御影石製の門扉を設置。周辺の電柱も地中に埋設した。本社工場前の道路は富士急ハイランドに面しており、休日を中心に遊園地の入場者が行き交うため、一般の人に与えるイメージを高める狙いもある。  ほかに正門から続く通路を「セイミツストリート」と名付けて、花壇などを整備。初年度の投資額として合計五千万円強を見込む。  同社は昨年末、従業員を対象に景観に関するアンケートを実施。建築設計士などの手を借りず、自主的に改善を進めたいという声が多かったことを受け、部署ごとに改善案を出すコンテストを開いた。  三月には景観改善に積極的な社員十一人から成る「公園工場づくり委員会」を発足させ、週一回ずつ集まり半年近くかけて論議。コンテストの優秀案を基に改善計画をまとめ、施設を管理する部署などの意見も取り入れて初年度の計画を決定した。  来年度以降も委員会を存続させて改造を進める方針で、今年度と同程度の投資を想定している。会社の歴史を振り返る記念碑が建つ「メモリアルゾーン」や、広場にベンチやテーブル、あずまやなどを置いた「プレイパーク」などを順次整備する予定だ。  シチズンセイミツの旧社名は河口湖精密。シチズン時計の完全子会社となり、十月一日付で社名変更した。

生き物調査/指標生物

イメージ
10月29日(土)の日経新聞に次の様な記事が掲載されました。 「農地の恵み丸ごと体感..環境調査や指標化の動き 「ロハス」追い風」 農作物の生産量だけでは測りきれない「自然の恵み」を見直そうと、東京都内でばったやチョウなど農地の生き物を調査する動きが広まっている。環境を保つ「指標」として昆虫や魚を指定する動きも進み、都はこうした農地への補助金支給も検討しはじめた。食べ物だけでなく「環境まで味わう」動きがひろがるかどうかーー。 また、具体事例として生活共同組合の取り組みが紹介されている。 (参考WEB-SITE) http://www.seikatsu-club.jp/new_gray/index_gray_02_2.htm http://www.seikatsu-club.jp/new_gray/index_gray_02_2_1.htm ここでは次の目標を掲げ、東京や長野をフィールドとして調査を実施しているそうだ。 -生き物調査を通して自分が生きて生活している環境を知り、「人間も命の連鎖の一つである」と気づくこと。 -「農地・農業は、農作物の生産以外にも、多くのことを守り・育み・作り出している」という価値を、社会に広く認識・評価させていくきっかけとすること。 私がお手伝いしてきた各種プロジェクトでも、この「気づき」のフェーズは大変盛り上がる(笑)。生産地と消費者を結びつける運動として上記のような取り組みは要注目です。

【竣工】テクノプラザ

イメージ
帰国後に従事していた岐阜県各務原市のプロジェクト( http://www.technoplaza2.com/gaiyo/index.html )がついに完成し、先日竣工式典がありました。 PFI準用型の事業コンペで傾斜造成という新しいアイディアを提案し入手したプロジェクトですが、その他にも、次のような様々なアイディアに取り組む機会を頂きました。(その一部をご紹介します) ・モニュメントコンクールの開催( http://www.technoplaza2.com/news/monument.html ) 多摩美術大学彫刻学科との産学共同研究の一環で実施しました。これは評判良かったです。 ・アベマキの根株移植( http://www.kajima.co.jp/csr/environment/2005/index.html ) 地域に多く自生しているアベマキは造園材料としては流通していないため、根株移植という技術を用いて保全を図りました。 ・造園材料の地産地消 これは、今後取り組みを強化したい重要なテーマです。六本木ヒルズでも取り組んでいるようです。( http://www.withgarden.co.jp/special/hills/hillsrepo.shtml ) ご指導、ご支援、ご協力いただいた関係者の方にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。 以下、現地写真です。 モニュメントは多摩美大が製作 モニュメントは緑地帯中央部に設置 緑道のチップ舗装エリア ここは高台に立地しているので、緑道を通して見える周囲の田園/里山景観の眺めは最高です。 調整池にカモが棲み着いていました。 モニュメントを運び込んでいます。

セミナー/緑による不動産価値向上

日比谷花壇グループのエコルシステムさん主催のセミナーが10月20日に開催されます(リンク先参照)。私も講師として呼ばれております(また安請け合いしてしまった..)。   http://www.ecolsys.co.jp/menu/seminar/seminar.htm WEB経由で申し込みする無料のセミナーです。 WEBの紹介記事には反映されておりませんが、私は「緑による不動産価値向上」と題して、次の内容をご紹介する予定です。 「緑による不動産価値向上」 ・環境インフラとしての緑の役割 ・緑に投資する意義/根拠(EBD) ・GISを活用した緑環境評価(事例紹介) ・技術紹介(EASE/UFORE/i-Tree) 会場は田町の建築会館です。まだ空席があるようですが、ご興味がある方はお早めにお申し込みください。

清渓川再生/ソウル

イメージ
先週の土曜日に「第2回世界都市河川ルネッサンスフォーラム」に行って来ました。 今回のテーマは「ソウルから東京へ。清渓川の流れは「春の小川」につながるか。~清渓川復元プロジェクトのキーパーソンたちを迎えて~」という設定で、ソウル市からも設計者、行政担当官、住民団体代表(商店代表)が来日し現場の生の声を伝えてくれた。清渓川再生とは、ソウル市が高速道路整備のため暗渠化(1968年)した清渓川を、2002年に高架道路を撤去して川を復元させる公約を掲げた新市長が当選して開始されたプロジェクトです。プロジェクトの詳細はソウル市のWEB(日本語)をご参照ください: http://japanese.seoul.go.kr/chungaehome/seoul/main.htm 本プロジェクトは、今までほとんど例が無かった都市河川再生というプロジェクトのため世界的に注目を集めており、このフォーラムも多数の参加者が集まっていた。(詳細な内容はこちらのWEBにUPされています: http://www.shibuyagawa.net/index2.html ) 参加されたソウル市担当者コメントは次のようなものでした 10月1日にオープニングセレモニーがあり、30万人もの市民が参加した。 総工費は約350億円(予算通り)、工期は27ヶ月(当初見込み30ヶ月) 河川復元によるヒートアイランド抑制効果については2度程度低減と考えており、今後のモニタリングで明らかにしていく。 プロジェクト推進には住民参加による現場見学会が重要なポイントであった。地下に閉じ込められ悪臭を放つ川を見た市民はこのプロジェクトの重要性を認識し回りの人にPRしてくれた。見学会後の市民アンケートによるプロジェクト支持率は80%を越えた。 なくした高速道路の代替システムを設けると言う発想ではなく、都市内における新しい交通システム(脱車社会?)へのパラダイムシフトだ。つまり迂回路などは一切設けていない 21世紀の都市は利便性から環境へシフトしていく。 ハードの整備だけでなく人と川がどう付き合っていくのかというソフト整備も重要。  午後からは慶応大学石川先生らから渋谷川の再生計画について報告があった。都市間の競争においては水や緑の環境インフラが重要な鍵になる事は、100年以上前にセ

お勧め書籍/Opening Spaces

2年前に大学の図書館で発見して以来愛用しています。作者はドイツ人のランドスケープアーキテクトで、空間形態とデザインの考え方に関するヒントが満載されています。(良く整理されています) 例えば、目次には例えば以下のようなタイトルが挙がっています Creating space with height differences Emphasized forcal points Path routing and visual links Trees as path markers また、始めの章に頭の中にあるアイディアをいかにしてデザインに結び付けていくのかが紹介されています(一部抜粋)。ここは、特に気になる頁です。 Every line, every point that we place on a sheet of paper( or create on a computer ) is part of our attempt to relate to an idea in our head, every time we create an area we are compelled to examine ite potential for becoming part of a certain form (context) that is just developing. designing is an endless loop of simultaneously evolving drawing development processes and decisions relating to ultimate form.      drawing ⇔ designing ⇔ deciding 「手/PCで描く⇔デザインする⇔意思決定する」。このループをぐるぐる回しながらデザインを進めていく重要性が強調されています。ちなみにアマゾンでは6133円で扱っているようです。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/3764370130/qid=1128293931/sr=8-2/ref=sr_8_xs_ap_i2_xgl14/249-2531498-2630720

環境報告書と生物多様性

イメージ
私の所属する企業の環境報告書が2005年発行された。   http://www.kajima.co.jp/csr/environment/2005/index.html  今回は「生物多様性への取り組み」が主要報告テーマの1つに挙がっており、小職もいくつかの記事を担当した。 生物多様性戦略/生物多様性行動計画(BAP)の整備は特に英国系の企業では珍しいことではない。例えば次の通り、 英国高速道路庁: http://www.highways.gov.uk/aboutus/corpdocs/biodiversity/section7.htm BP:  http://www.weec.dcs.edu/K-bp%20Links/bpplan.htm 日本国内においても、新生物多様性戦略( http://www.biodic.go.jp/nbsap.html )が発表され、この分野への感心は益々高まっている。また、建設プロジェクトは生態系/生物多様性に与えるインパクトが(良い意味でも悪い意味でも)大きいので、環境デザイン分野に携わる企業は、これに関するノウハウの有無が今後のビジネスに影響を与える可能性が高い。エコファンドや環境投融資の担当者にも是非注目していただきたいと思う。 余談ですが、他の取り組み状況を調べようと思い検索エンジンで「環境報告書」「生物多様性」のキーワードを入力すると弊社のページが1番上位にきてしまった..

LEEDと環境デザイン

イメージ
以前の記事( http://blog.goo.ne.jp/yyoriyuki/d/20050624 )で紹介したLEEDに関する記事が、LAM8月号p54に掲載された。以下に概要を紹介する。  19,000人ものデザイナーがLEED( http://www.usgbc.org/DisplayPage.aspx?CategoryID=19 )の認定を受けている。 LEEDを活用することで、多くの環境デザイナーは、環境を保全することが可能だ。具体的には「湿地帯の自然システムが提供する価値を(B/Cも含めて)定量的に示すことで、初めて複数のデザイン案を比較検討することが出来、結果的に雨水処理に関する支出を減らすことが可能となる。」と紹介している。 そして、LEEDは唯一のガイドラインではないことを認めつつ、緑を定量的に評価しデザインに活用する手法が存在するにもかかわらず、多くの造園家/環境デザイナーはそれに注意を払っていないと述べている。  LEEDは、建築物の内部環境評価だけでなく外部環境に関わる評価項目も多く用意されている。また、外部環境への配点は近年徐々にではあるが高まっている。これは、LEEDの策定委員のメンバーに環境デザイナーが加わっている影響もあると思われる。

Andropogon Associates Ltd./LAM9月号

LAM誌で、エコロジカルプランニングで有名な「Andropogon Associates Ltd」が取り上げられている。 http://www.andropogon.com/ ペンシルバニア大学イアンマクハーグ教授の指導の下設立されたこの会社は、1975年当時から数々の持続可能なランドスケーププロジェクトを提案し続けている企業である。何人ものスタッフがペン大のスタジオ運営等に協力しており、私の同級生もインターンで出入りしている人が何人もいた。 日本国内では日光霧降リゾートが有名だ。 http://www.andropogon.com/int/nikko.htm 北京五輪のサイトでも採用されているが、水のリストレーションを含む循環システムをランドスケープの中に巧みに取り入れるデザインを得意としている。そしてそれは最終的にお金の節約にもなると彼らは説いている。 代表者のキャロルフランクリンは「地球が本当に必要とするデザイン」という文章をASLA100周年記念のWhite Paperに寄せている。読まれていない方は(邦訳もあるので↓)是非読んで欲しい。(<大変参考になります) http://www.landscape-architect.org/cla_journal/146/23.pdf ちなみに、Andropogonとはメリケンカルカヤと呼ばれる乾燥に強いイネ科の雑草で日本でも帰化植物となっている。

グリーンマーク制度/流山市発

千葉県の流山市から発表のあった緑化認証制度のニュース。 -- 千葉県流山市は、建物の建設時に行う緑化について、その量と質を評価し、優れた事業に対して市が認証する「グリーンマーク制度」を導入する。開発時の緑化を誘導することで、ヒートアイランド現象を防ぐのが狙いだ。市によると、緑化の量だけでなく、質も評価する制度は全国で初めてだという。  つくばエクスプレスの開業に伴って開発が進む流山市では、沿線の4地区、538haを対象に質の高い緑化を図る「グリーンチェーン戦略」を進めている。グリーンマーク制度は、その施策の一つとして導入する。対象は4地区だが、将来は市全域に広げる考えだ。  量は、屋上緑化も含めて、緑地の面積で評価する。質については、風通しへの配慮や、街路に面して高木が一定数、植えられているかなどによって評価する。市が「お墨付き」を与えるだけでなく、何らかの優遇措置を導入することも検討している。  10月に対象地区の地権者やデベロッパーなどで研究会を発足させ、制度の詳細を詰める予定だ。早ければ、来年1月から導入する  --- ↓このファイルの下のほうに原本が載っています(産経新聞8/26) http://www.min-naga.com/siryou/teate0509.pdf  ちなみに、9/1の記事によると、千葉大学の古在学長(園芸学部出身)が「LOHASのまちづくり」と題して基調講演したとある。どんな内容であったのかたいへん気になります。

コンペ情報/Urban Voids

イメージ
米国フィラデルフィアで「Urban Voids」をテーマにしたアイディアコンペの応募が始まった。 http://www.vanalen.org/urbanvoids/ 要旨を読むと以下のようなことが書いてある; フィラデルフィア市内には4万箇所もの空き地(Void)がありその合計は1000エーカー(400ha)になる。この都市内の空き地を対象に長期的な視点において、都市空間と自然形態に革新的な変化をもたらす解決策を募集する。 審査員は、私の所属していたPennDesignのジムコナー学科長や、元PENNで現MITのアンウィンスパーン、造園家ダイアナバルモリなどランドスケープ界の著名人。(ということはランドスケープ界からの応募を期待しているのか?!) ちなみに11月14日が登録の締め切りです。賞金が5000ドルとちょっと寂しいですが、アイディアコンペですのでトライしてみては⇒特に環境デザイン専攻の関係各位殿

環境に配慮した店舗整備/実験的スーパーマーケット

世界最大の小売業ウォールマートは、緑化/生態系保全でも頑張っているようだ。 4月には生態系保全活動に約35億円(35百万ドル)寄付することが発表された。 http://www.walmartfacts.com/newsdesk/article.aspx?id=1047 また、テキサスでは環境保全を目的とした実験的店舗が開発された。 http://www.walmartstores.com/wmstore/wmstores/Promos_Display.jsp?categoryOID=-8621&contentOID=14775 (View Slideshowをクリックすると大体わかります) この店舗では、雨水を浄化するための植栽された用水路や、熱環境改善策としての緑地整備が進められている。また、上記紹介ページでは、樹木を植えることでどれだけエネルギー消費量が減らせるのか、各種環境が改善されるのかをわかりやすく解説している。もちろん、風車を用いた発電、水循環システムや、太陽光発電、透水性舗装など総合的に取り組んでいる。 世界中で商売しているWal-Martだけに与える影響は大きいでしょうね。

Security Landscape(その2)

LAM( http://www.asla.org/lamag/lam05/august/design.html )でピーター・ウォーカーの設計したシアトルの裁判所プロジェクトが紹介されている。 本プロジェクトの検討が始まった1995年は、連邦ビル爆破事件があり、公共施設のセキュリティーに関する意識が飛躍的に高まった年でもある。 ここでは、爆弾を積んだトラックから施設を防御するためにコンクリート製の防御壁を設置するのでなく、次のようなアイディアを具現化している。 ・敷地周囲にボラードやベンチを設置し、バリアーとしている ・斜面形状の敷地に急な階段を設置し、ガラスで覆われたロビーを防御している ・樹木、プール、堀は訪問者を歓迎すると同時に、防御的な役割を併せ持つ セキュリティーという強固で近寄りがたい要素を、デザインでやさしく包み込む手法に対するニーズは今後ますます高まるのだろう。

Security Landscape/景観と防犯

イメージ
Security Landscapeというキーワードが注目を集めている。2004年度にはASLAでシンポジウムが開かれ、様々な防犯技術および防犯改修プロジェクトが発表された。 米国の場合、パブリックスペースの防犯は大きく2つに分類される。一つは、盗難やレイプなどの犯罪防止目的。そしてもう一つはテロ対策だ。 911以降、国防省はオーリンパートナーシップなど3社をSecurity landscapeに関する計画/デザイン技術研究開発担当として任命した。担当者から直接聞いた話では、この3社に対して、国防省から携行型ミサイルの航続距離や爆弾トラックの進入パターンなどに関する詳細なデータを提供され、それらに対応するハードおよびソフト技術を研究したそうだ。 この成果が展開されたプロジェクトとして、ワシントンDCのThe Mall( http://www.nps.gov/nacc/ )の改修プロジェクトが有名だ。ここは、ホワイトハウスや国会議事堂があるまさにアメリカの象徴的な場所で、キング牧師の有名な演説が行われた場所でもある。  911以降、緊急的に巨大なコンクリートブロックによるバリアー設置やポリスカーによる監視が実施されていたが、この対策は景観的にも問題外多く観光客からは非常に評判が悪かった。  そこで、SecurityとLandscapeを両立させる上記デザイン技術がオーリンパートナーシップから提案された。たとえば、緩やかな造形により小山を設け、その山頂に警官を配置し、広い範囲を一箇所で一度に監視する。ベンチや水路を利用してバリアーを設ける。などのアイディアが具現化された。

魔法の森/デュポン邸宅

イメージ
前回紹介した「あけぼの橋公園」と同様に、童話の世界を再現した公園を事例をしたい。 ウィンタンサー美術館&庭園: http://www.winterthur.org/  ここは、有名な化学会社の創業家であるデュポン一族が所有していた豪邸の一つで、フィラデルフィアから南へ車で30分程度のBrandywine Valleyというエリアに位置している。園内には、自らが故郷のスイス・ウィンタンサーをモチーフにデザインした巨大な庭園(800ha)とお城のような豪邸(部屋数200)がある。現在は一般に開放され、財団が入場料や寄付金収入で運営しており、子供向けの見学プログラムも大変充実している。 その庭園内に魔法の森(Enchanted Woods)と名付けられている公園がある。 http://www.winterthur.org/for_families/enchanted_woods.asp?sub=map ここは、娘の遊び場として設けられた施設を拡充させてもので、妖精が棲む森がテーマになっている。    巨大なきのこの彫刻から霧が吹きだす   人間が入れる大きさの鳥の巣   巨木をくりぬいた風の家

あけぼの子供の森公園・飯能市

イメージ
暑い中、埼玉県飯能にある「あけぼの子供の森公園」に行って来た( http://www.city.hanno.saitama.jp/akebono/ )。ここは、フィンランドの「ムーミン童話」の世界を取り入れ、別名「ムーミン公園」とも呼ばれている。 園内には飯能市産のスギやヒノキを利用したムーミン屋敷(写真)や、水あび小屋(下写真)、ムーミン橋が整備されている。村山雄一が設計した建物は、うねる階段、つた植物ようような手摺、四角くない窓など曲面を多用した暖かい設計で、非日常の世界を醸し出している。  この公園にはプレイリーダが常駐しており、当日は牛乳パックを利用したUFO作りを企画していた。万博では「サツキとメイの家」が大人気だが、残念ながら抽選に外れた方はこちらもお勧めです。  

この道ニッポン・プロジェクト/ブールバール

イメージ
先日、国土交通省が「この道ニッポン・プロジェクト(仮称)」を発表した↓ http://www.mlit.go.jp/road/road/h18juten/13.pdf 今後、観光振興やまちづくりの視点から20箇所のモデル道路を選考し、景観整備や維持管理などを担う自治体やNPOの支援を実施していくそうだ。  このニュースを見てこの本を思い出した。 The Boulevard Book: http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262600587/qid=1124522524/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-3771554-4169938 *ブールバール(boulevard)とは、フランス語で「並木のある大通り」の意味です(念のため)  著者はUCバークレー・都市計画学科教授のAllan Jacobs。この書籍では、趣があり歩車共存を実現しているパリのシャンゼリゼ通りなどの好事例を、魅力的なスケッチ、実際の断面寸法、歴史的な考察を通して紹介しています。  ちなみに、今回の画像はパリのシャンゼリゼ通りの夕景です。散歩して楽しいみちですが治安にちと問題があるようです。

ほたる見橋公園/LAM 8月号より

 少し古いネタですが、山梨県ほたる見橋公園が2002年度ASLA賞に選ばれ話題になりました: http://www.asla.org/meetings/awards/awds02/hotarumibashi.html そのプロジェクトが、今月号のLandscape Architecture Magazine(LAM)に10ページにわたり取り上げられています。: http://www.asla.org/lamag/advertise.html  このプロジェクトは道路整備により分断された高低差の大きい課題の多い敷地に計画されました。一方、設計者は富士山などの眺望やほたるの生息する河川などの地域資源に注目したようです。LAM記事では、借景(Borrowed scenery)で成功したプロジェクトと位置付けています。また、 ・高低差のある斜面を棚田として再生 ・水車小屋やあやめ池の設置 ・橋桁を借景の額縁として利用 などのアイディアにより山梨の農の景を復元したと解説しています。  ちなみに、日本ランドスケープコンサルタンツ協会の賞も受賞しているようです http://www.landscape-architect.org/cla_journal/151/151.html 一度は訪ねたいプロジェクトです。

造園技術/haha

イメージ
皆様、残暑お見舞い申し上げます さて、この暑い中サファリパークに行ってきました。ここでは、動物が車に近づかないように細い電線で車道の周りを囲っています。これを見て「HAHA」の技法を思い出しました。 この技術は、英国の放牧地で羊の行動範囲を制限するために開発されました。概要は次の通りです。 -放牧地の周囲に深さ1m程の「堀」をつくり、羊の移動を制限 -堀は近づかないと見えないため、屋敷からの景観的な連続性を確保 -柵を設けずに済むため、ディズニーのアニマルキングダムや横浜ズーラシアなどの動物園でも応用されている ”ハハー”という名の由来は、放牧地に柵がないのを見て不思議に思った人がこの堀を見つけて「ハハー」と驚いたからと言われています。この説明を聞いたとき「イギリス人も驚いたときハハーというのか?」と半信半疑でした。 ところが米国滞在時に出たSecurity Landscapeの会議でこのモヤモヤは解決しました。イギリス人が「HAHA」とは何という質問を受けて、驚きのアクションつきで上記の説明をしていたのです。結構笑えました

Evidence-Based Design

 もう15年以上も前の話だが、大学最初のオリエンテーションで担当教官が言っていたこんなコメントをいまだに覚えている。 「卒業後どんな進路を選ぶにせよ”緑”が我々にとってなぜ必要なのかをしっかり考えることが本当に重要だ、この答えは一生見つからないかもしれないが、答えを模索するプロセスにより君達の能力が向上し(以下略)...」 たしかに、風雨をしのぐシェルターをつくる建築や、橋や道路、防災などを担当する土木と比べ緑に関わる業務はその必要性が的確に説明できていない場合もある。よって、なぜ緑が必要なの?という問いかけに対して明確な回答が出来るのか否かが、環境デザインとまちづくりに携わっていく上で大きなポイントになる。 従来必要とされた環境デザイン能力は経験とセンスから発揮されるケースが多かったが、今後は、環境に関わる多様なデータを科学的知見により合理的に取り扱うノウハウも同時に求められる事になるのではないか。そのような背景があり、先日のセミナーでは「科学的根拠に基づく設計”Evidence-Based Design”」を紹介した。 さて、この”Evidence-Based Design”についてSさんがわかりやすく整理してくれたので、ここでご紹介したい。 景観と環境保全を結びつける手法: http://d.hatena.ne.jp/Toshi-s/20050726/1122356744 興味深い切り口でまとめて頂いたので、是非ご一読ください。(と勝手に宣伝してよかったですか?)

思い出ベンチ

イメージ
東京都では一般市民から寄付を募り、古くなったベンチを更新する事業「思い出ベンチ」を実施しています。 http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/seibuk/shoukai/omoide.html 写真は小金井公園 たてもの園前の広場に設置されたものです。ちなみに料金は15万円~20万円/ベンチだそうです。

Creating a great place/PPS8月号より

イメージ
PPS:Project for Public Spacesのニュースレター8月号から: http://www.pps.org/info/newsletter/august2005/threatened_places?referrer=newsletter_email タイトルはずばり"Five Endangered Public Spaces" その中で以前にこのブログでも紹介したブライアントパーク( http://blog.goo.ne.jp/yyoriyuki/d/20050618 )が事例としいて取り上げられています。  ブライアントパークは非常に利用者が多いマンハッタンの代表的な公園ですが、夏の間、特定の企業のイベントのため中央芝生広場に仮設テントが設営され使用が制限されている事。さらに、チケットを持っている招待客しかテント中に入ることが出来ないため、ランチを食べる人が不利益を受けている事。などが紹介されています。 ブライアントパークは運営費の大部分を寄付金やこのようなイベント事業により作り出しているためある程度はやむを得ない面もあると思います。しかし、イベント期間だけでなく、テント設置後の芝生の養生期間が必要になることを考えると、出来るだけ多くの利用者のコンセンサスを得られるマネジメントを実施する必要があるのでしょう。PPSは次のようなコメントをだしています。  ”Creating a great place does not end once the trees are planted or the paths paved.”....”You are never finished.”  つまり、すばらしい空間を整備するには竣工が完成ではなく、維持管理や運営を通じて改善しつづけることが必要だ。ということです。 PPSが紹介するブライアンとパークのページ: http://www.pps.org/gps/one?public_place_id=26

造園月間/ASLA発表資料より

 米国では毎年4月が”National Landscape Architecture Month”に指定されており、各地で様々なイベントが開催されます。今年のテーマはActive Living。その際に発表されたニュースリリースご紹介します。 ■ミシシッピ-から: http://www.asla.org/press/2005/release0413_2.htm ミシシッピ-造園家協会では次のようなイベントを開催しています ・小学校の遊び場の設計を小学生とともに実施 ・ボーイスカウトのためのワークショップ ・地域の自転車道や歩道の評価 ■イリノイから: http://www.asla.org/press/2005/release0413_2.htm ・学生の造園業界への勧誘 ・自転車道や歩道( walkabilityとbikeability)の調査/評価 ・健康で安全なアクティブライフの提言 ■ミシガン: http://www.asla.org/press/2005/release0405.htm ・学校に自転車や徒歩で安全に通学できるようにするミシガン憲章の促進 ・地域のコミュニティー道路の調査/評価 ASLAは乱暴に言えば日本造園学会とランドスケープコンサルタント協会、日本造園建設業協会を合体させた様な組織です。行政や学校との連携、地域コミュニティーに対するサービス、環境教育活動への取り組みなど私達も見習いたいイベントです。

企業と緑地

 新入社員当時にお世話になった方からのお誘いで、「進化する企業緑地研究会」というグループに参加しています。  ここでは、工場立地法に基づくいわゆる工場緑地やオフィスビルの屋上緑化、環境教育プログラムなどを提供する企業保有林など、企業活動に関わる緑地をフィールドとして多様な提言活動を実施しています。 進化する企業緑地研究会: http://www.ecology.gr.jp/eis/eis-info.html   参加メンバーのバックグラウンドもコンサルタント、NPO、施工会社など様々です。2000年に共同で執筆したグリーン・エージ9月号「工場緑化特集号」(日本緑化センター発行)では次のようなテーマに取り組みました。 (1) 工場緑地の変遷と進化 (2) 工場緑地のマネジメント (3) 循環型社会における緑地管理   (4) 生物多様性企業戦略と工場ビオトープ  小職は、(3)と(4)を共同で担当させていただきました。  そんなわけで評価制度( http://www.jpgreen.or.jp/event/23koujyou.htm )も整備されている工場緑地は改善が進んでおります。一方、企業が(保有していない)公的な緑地に対しても積極的にアクションを起す事例が最近増加しています。 たとえば、 リコー環境報告書: http://www.ricoh.co.jp/ecology/report/ NEC環境報告書: http://www.nec.co.jp/eco/ja/annual2005/08/8-1-01.html  このような社会状況の中、東京都では企業、都民、行政の連携による自然環境保全活動を推進しています。 ■東京グリーンシップアクション http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/sizen/kigyou/17greenship/17greemship_bosyuu.htm  この活動は、都内にある「保全地域(貴重な自然地)」において間伐作業や下草刈りなどの保全活動、自然観察などの教育活動を、企業、NPO、行政の連携で実施しようというものです。 昨年度は、富士ゼロックス㈱や新日本石油㈱の社員が活動に参加し、大きな成果をあげたようです。参加者の感想も概ね肯定的なもので

【パブリックコメント募集中】東京都のみどり

 東京都では、策定中のみどりの新戦略ガイドライン/都市計画公園・緑地の整備方針(中間まとめ)に関して、パブリックコメントが募集されています。 7月31日締め切りですのであまり時間はありませんが、ご興味のある方は是非! メインページ: http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2005/06/40f6s100.htm 「みどりの新戦略ガイドライン」: http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2005/06/DATA/40f6s103.pdf 「都市計画公園・緑地の整備方針」: http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2005/06/DATA/40f6s104.pdf

High Line/鉄道高架の再生(その2)

イメージ
 昨日に引き続き鉄道高架橋の再生プロジェクトを取り上げたいと思います。  ニューヨーク マンハッタン島の中央西側にハイライン(High Line)と呼ばれる鉄道高架跡が残されています。1980年代にコンベンションセンター建設のため廃線となり、一部が取り壊されながら現在に至っています(写真は現況)。  2003年 このハイラインをフィールドとした国際アイディアコンペ( http://www.thehighline.org/ )が開催され700以上もの提案が寄せられました。さらに2004年にはマスタープランを担当するデザインチームのセレクションがあり、最終的にField operations( http://www.fieldoperations.net/home.htm )を中心とするチームが選ばれました。ちなみに、このフィールドオペレーションの代表は、私の所属していたPENNデザインスクールのジムコナー(James Corner)なので、関係ないけど少し嬉しく感じた記憶があります。       相変わらずアイディアの見せ方が上手いです。国際コンペで1位となるものはやはり違うなと感心させられました。こんなスペースがあったら、思わずぶらぶらと散歩してしまいそうだ。  最終的にどんな形に生まれ変わる(再生する)のか、非常に楽しみです。

セミナーのご紹介

友人・知人が関係しているセミナーを紹介します。 ○「学校の屋外環境づくり推進研究会」 日時:7月26日(大阪)、28日(東京) 主催:(財)日本緑化センター   http://www.jpgreen.or.jp/school/gakkotop.htm   http://www.jpgreen.or.jp/school/yoryo.pdf 趣旨:「豊かな学習の場を広げる屋外教育環境施設に関する調査研究」の成果の紹介 対象:教育関係者、造園/土木技術者   ○「企業緑地による都市緑化推進研修会」 日時:9月5~6日(愛知県) 主催:(財)都市緑化基金 内容: 「愛・地球博」会場にて、社会・環境貢献緑地評価システム(SEGES)2005認定サイトの事例プレゼンテーションと認定式を5日に、愛知県内の2005認定サイト3箇所を巡るテクニカルツアーを6日に、という日程で都市緑化推進研修会を実施します。 SEGESとは : 近年、企業等の環境配慮や社会的責任意識の高まりを反映して、緑豊かな社会づくりに向けたさまざまな取り組みが展開されています。しかしながら、緑にかかわる活動は地道なものであり、なかなかその取り組みが一般に知られていないのが実状です。 そこで、財団法人都市緑化基金では、企業等によって創出された良好な緑空間とそこでの活動を評価・認定することにいたしました。これによってこうした取り組みが一般に広く認められることにより、企業の取り組み意欲が活発化することが期待されます。 関連ページ: http://www.seges.jp/2_about/about.html http://www.seges.jp/4_boshu/boshu.html#anchor

Le Promenade Plantee/鉄道高架の再生

イメージ
 パリの東側、バスチーユにかつて蒸気機関車の走っていた鉄道高架橋跡を再生した「プロムナード・プランテ/緑の散歩道」がある。これは、1969年に廃線となった鉄道跡地をSNCF(フランス国鉄)がパリ市に売却し再開発を行ったものだ。 http://www.promenade-plantee.org/  元々この辺りは、伝統工芸の盛んな地区であったが、後継者や収入の問題を抱え衰退し始めていた。さらに鉄道の廃線によってドラッグディーラーやホームレスが増加し治安の悪化も深刻化していた。そこで、パリ市はこの高架下スペースを再整備するとともに、地場伝統工芸と小売業を結び付けたアトリエショップやギャラリーを(非常に安価な賃料で)優先的に誘致することにした。さらに、上部を緑豊かな緑道や自転車道として整備した。  鉄道により分断されていたこの地区は、緑道を望む高級住宅地区としての再開発も進み、線的な再生が面へと広がった。  歴史的な都市パリは至る所で再開発事業が行われているが、その大部分はハードだけの整備だけでなく、上記のように歴史的な産業/文化(ソフト)を同時に再生するプロジェクトであるように感じる。観光目的でパリを訪れる外国人旅行者数は東京の約5倍(1996年)である。まちづくりの意識の違いがこの差につながっているのかもしれない。      

給料調査/ASLA

 昨晩、同級生で暑気払いをやりました。その中で話題に出た「造園家の給料水準」に関する米国情報を紹介します。 http://www.asla.org/nonmembers/publicrelations/pressreleases/press04/pressrelease051904.htm 主な内容は以下の通りです ・2004年の造園家の平均年収は$74,644(約800万円) ・これは1998年と比較すると23.4%の向上(驚異的です) ・経験0-5年の方は平均$41,803、経験 36-40年の方は平均$97,564 額そのものもそうですが、ここ数年で驚くほど収入が伸びた様子がよく分かります。 ちなみに詳細な情報冊子も準備されており、ASLAメンバーの場合$75で購入できます。個人で年俸交渉を行うアメリカ社会では重要な情報なのでしょう。

公共工事と生物多様性

 先日、名古屋に出張した際こんな記事を見つけました(7月19日 中日新聞) -- 「緑化公共工事での外来植物制限」国交省など年度内に共通指針  政府は、造成工事や道路ののり面工事など公共工事で使われる緑化植物の中に、国内生態系を脅かす外来種が含まれているとし、使用状況や具体的な拡散の実態を調査する方針を決めた。環境、国土交通、農林水産三省が本年度中に、緑化に関する基本的な考え方や、外来種を極力利用せずに済むような手法を盛り込んだ共通指針を策定する。 (以下略)----  外来種の地域生態系に与える影響は、例えばハリエンジュによるカワラノギクの減少などが最近話題となっています。私のところにも特に法面緑化工事を担当されている方から問い合わせが増えており、情報収集に努めておりました。  ある報告によると、外来植物種の内造園工事で利用されるものは約10%、さらに在来の植物を圧倒し地域生態系を損ねる原因になる種は10%ということで、外来植物種全体の約1%の取り扱いに注意すべきとのことです。  アメリカ東海岸では、観賞用として輸入した日本のツゲが林縁部で増加し”インベーダー種”として問題になっています。私の住んでいたペンシルバニア州では100種類以上のインベーダー種が危険リストとして公開されていました。ただし、この全てが使用禁止というわけではなく、植栽する場所や維持管理に配慮した上で適切に計画/設計することとされていました。  造園/環境デザインの業務を遂行する上で、さらに勉強していかなければならない課題ですね。

ツアールート/京都vs.ボストン

イメージ
 アメリカの古都ボストンには、フリーダムトレイル( http://www.thefreedomtrail.org/ )と呼ばれる有名な観光ルートがあります。ボストンの史跡を周る全長約4Kmのこのルートにはご丁寧にも”赤い線”の誘導線がひかれています。機能性と経済性のみ追求したようなこのラインにそって私もまちめぐりを試みましたが、想像以上に歩きにくい部分もあり数百メートルで断念しました。アメリカ人の友人に聞くと、あれを使うのは高校生ぐらいだとバカにされてしまった記憶があります。  さて、日本の古都の京都宇治市にも”さわらびの道”(  http://web.kyoto-inet.or.jp/people/uji-web/sawarabinomichi.html )と名付けられた全長10kmの散歩道が整備されています。   JR宇治駅から平等院>宇治川>宇治上神社>源氏物語ミュージアム>京阪三室戸駅というルートが一般的で、お年寄りの方も利用している様子でした。こちらのデザインはご覧のとおり自然石舗装(バーナー仕上げ)を1m程度の幅で中央ラインに配置しています。風情はありますが誘導ラインとして目印にするにはちょっとインパクトが足りない気もします。 世界中の同様のラインを調べるとちょっと面白そうです。

平等院/宇治市景観条例

イメージ
 京都に行ってきました。久しぶりに宇治まで足を伸ばして平等院を見てきました。  十円硬貨や一万円札で有名な宇治市の平等院は、、「古都京都の文化財」の一部として世界遺産に登録されています。鳳凰堂の前面に広がる周辺の自然景観を取り入れた庭園形式は浄土庭園と呼ばれ,その後の阿弥陀堂を中心とした寺院庭園の原型といわれています。  さて、この平等院の背後に新たな”借景”としてマンションが見えています。動線の関係で東からアプローチする際には見えませんが、正面そして西側に回りこむとこの写真↓のような景色に出会います。ハア。。    現在、2棟のマンションが見えていますが、さらに新しい計画が持ち上がっているそうです。世界遺産登録の推薦図書に「Zones of Legal Protection」という項があるため、宇治市は都市景観条例を制定していました。ところがこの条例では拘束力が弱く、バルーンを上げた調査や審議会を通して事業者と話し合いを行ったようですが、良い結果は出ませんでした。  一方、宇治市は今年度、景観法に基づく景観行政団体に指定されました。( http://www.mlit.go.jp/crd/city/plan/townscape/database/gyousei/ ) 今後、景観計画の策定や行為の規制、 景観 協議会 を設立、NPO法人などの 景観 整備機構 として指定などを進めていくはずですので要注目です。 追記:  宇治市は、平等院から400mの距離にあるマンション計画地からバルーンを20mの高さに上げ、見えるかどうかの検討を行ったそうです。別の手段としてGISの「Viewshed: 可視不可視」機能を用いる方法が考えられます。これはサハマ地区計画 (http://cml.upenn.edu/tierrasajama/default2.htm )の際にも、動線からの眺望範囲を確認するために活用しました。  今回のケースでは、DSM(デジタルサーフェスモデル)という高精度の高さデータを採用するのが適当でしょう。このデータは4万円/平方キロ程度の予算が必要になりますが、樹木やちょとした塀の高さもひろってくれるので大変便利です。これを用いて、平等院から見えてしまう建物高さを計算する。または、段階に応じた高さ制限のゾーニングを検討するな

お勧め図書/GIS for Landscape Architects

この本は、発行が2000年とちょっと古いのですが、造園/環境デザイン分野のGIS活用事例が数多く紹介されており、今後GISを使ってみたいと考えている方には必携と思います。 http://gis.esri.com/esripress/display/index.cfm?fuseaction=display&websiteID=38 【紹介されているケーススタディ】 Prepare a comprehensive plan for a historic streetscape Create a site design for a major vacation resort Design and manage a recreation area Visualize a proposed landfill Solicit public input and manage resources for a river restoration project 価格も$19.95と良心的です。 ちなみに、発行元のESRI pressからは他にも”Managing Natural Resources with GIS”など興味深い書籍が発行されています。 http://gis.esri.com/esripress/display/index.cfmfuseaction=display&websiteID=30&moduleID=0

ブラック・スライド・マントラ/彫刻と緑

イメージ
10日の朝刊にイサムノグチ作「ブラック・スライド・マントラ」が紹介されていた(画像↓) http://www.dnes.co.jp/walk/odori2/black.html この製作者の世界的な彫刻家(/建築家/インテリアデザイナー/....)イサムノグチはここであえて紹介するまでもないので末尾に関連WEB-SITEを紹介する。  この彫刻の存在感もさることながら、ここでは作品設置に至るプロセスに注目したい。札幌「大通り公園」は東西に長い公園であるが、南北に走る道路によってほぼ100m間隔で分断されている。ノグチは当初「よい公園だが、(車道と交差する部分の)信号で止められるのが惜しい」と言っていたようだ。そして彼が指定した彫刻の設置場所はなんと8~9丁目をはしる南北道路上だった。彼は、東西南北ドコからでも見えるように、また”分断された公園”を連結し、子供達が安心して行き来できることを希望した。しかし、当時道路を潰して公園にすることは許されなかった。最終的にはノグチの死後3年経ってから車道を廃止した当初案の場所に設置されることになったが、これによりこの彫刻周辺は公園内で最も広いスペースになった。一つの彫刻作品によって空間のあり方や子供達の利用形態を提案したこの一連の経緯は興味深い。                                  さて、ノグチは常々「役に立つもの」がアートにとって重要だとコメントしていた。'86京都賞受賞記念講演においても「単に審美的な目的だけの彫刻にせず、スペースに、そして彫刻に人間性を与え、人々の生活に大きな役割をもたせる」という言葉を残している。アートや彫刻と聞くと”観賞”するものと思いがちだが”役に立つ”ものという発想は、まちづくりの重要なヒントになると思う。役に立つというのはただ単に利用できるということではなく、彫刻と触れ合う中で環境を含め様々な事象を理解することだと考える。最後にノグチの印象的なコメントを紹介したい「子供たちが何度もすべり、そのお尻になじむようなかたちになって、初めてこの彫刻は完成する」うーんクールですね。 モエレ公園(7月1日フルオープン): http://www.welcome.city.sapporo.jp/moerenuma/index.html イサムノグチ

農業十三耕/ベスト・ティーチャー賞

 昨日、風景計画学研究室のOB会があり参加した。そこで、昨年度ゼミの研究内容を取りまとめた「農業十三耕」という資料を頂戴した。研究室メンバー13人が参加しているのでこの名がついたようだ。  この冊子、なかなか面白いテーマを取り上げているのでここでその一部を紹介したい。 ・文化の中に息づく農業  山形県白鷹町における紅花栽培とそれを核にしたまちづくり/観光振興を取り上げている ・顔の見える農業~イトーヨーカドー”顔の見える野菜”の概要~  ご存知IYのブランド戦略を実際の生産者や売り場担当者へのインタビュー取材を経て紹介している。 ・精進料理にならう農業のあり方「地産地消のすすめ」  「地産地消」の理念と精進料理を結び付け体験取材を通した考察が紹介されている。  そのほかにも、「塩田風景と燃料としての松」「稲作体験ツアーと田んぼアート」など興味深いタイトルが並んでいる。造園業界は元気がないと言われているが、行間からゼミの活発な議論、研究への精力的な取り組みが伝わってきた(後輩達は我々バブル時代の先輩よりずっと優秀なようだ)。まちづくり関連業務のヒントになりそうなネタも多く、今後の参考にさせていただきます。   ところで、研究室の古谷助教授が平成16年度の千葉大学ベスト・ティーチャー賞に輝いたそうだ。なんでも、「学生による授業アンケートで突出して高い評価を得ていることや、緑地環境学プログラムのJABEE認定にかかわる活動や教育改善に関係する委員会活動等が評価されました。」(ウエッブより)とのことだ。本当におめでとうございます! NEWS:  http://www.h.chiba-u.jp/oshirase/oshirase2005_1.htm 研究室:  http://www.h.chiba-u.jp/fuukei/

花粉症と緑/Allergy-Free Gardening

ちょっと季節はずれだが、花粉症を取り上げたい。国民病とまで言われるようになった花粉症だが、その原因はいまだ特定されていない。つまり、花粉症の克服に向けては医療業界だけでなく、林業、自動車業界など広範囲にわたる原因究明と対策が必要である。 さて、”花粉”症の発生源となる植物はスギだけではないことはご承知のとおりである。私はひどい花粉症なので個人的な感情もかなり入っていますが(笑)、造園/環境デザインに関わる私達も、この問題に積極的に取り組むことが今後求められると思う。 そんなわけで、まずはデータ紹介から。世界各国では、それぞれの事情に応じたアレルギーリスクに関する材料リスト、ガイドラインなどが提示されています。 ここでは、いくつか参考になるWebSiteを紹介したい。(申し訳ないが全て英語なので http://www.excite.co.jp/world/english/web/ などを使って訳してください) http://www.allergy.com/living_allergies/garden.do アレルギーの発生源となりやすい植物となりにくい植物のリストが紹介されている。 http://www.ehow.com/how_17570_create-allergy-free.html アレルギーのリスクの低いお庭の作り方の紹介 http://www.allergybuyersclub.com/faqs/faq-allergy_free_gardening.shtml ここでは、「自分の家をアレルギーフリーガーデンにしても、隣家からアレルギー物質が飛んでくる可能性はある。しかし、アレルギー症状は現在よりも改善されるはず」など質問に答えている。

プレ-パーク/プレーリーダー

イメージ
最近、「冒険広場」とも呼ばれるプレーパークに取り組む自治体/地域が増加している。 デンマークの造園家ソーレンセンによって1943年に提案されたプレーパークは当初「廃材遊び場」と呼ばれていた。その後、このコンセプトはイギリスに渡り、ドイツ、スイス、スウェーデンなどで普及した後に日本にも輸入された。 http://www.h6.dion.ne.jp/~playpark/playpark/ プレーパーク(プレイパーク)の主な特徴は次のとおり ・禁止事項がない(自分の責任で自由に遊ぶ) ・既製品でなく手作り遊具などがある。 ・プレーリーダーがいる。 ・子供達の「好奇心」や「冒険心」を大切にし、どろんこ遊びや木登りなど「汚れる」「危ない」遊びもOK 先駆実例としては、世田谷区の羽根木公園が有名です↓ http://www.tokyo-machidukuri.or.jp/machi/vol_32/m32_07.html さて、世界で初めての冒険遊び場の「エンドラップ廃材遊び場」では事故への対応の必要性から大人を常駐させた。これが後々発展したのが「プレーリーダー」だ。  このプレーリーダーが常駐している公園は、まだ全国で10箇所程度だそうです。資金的なハードルが高いのでしょうね.. ハード(公園)整備だけでなく、ソフト(サービス)提供にも予算をバランスよく振り分けてほしいものです。 ちなみに一般的には、(例えば/IPA  http://www.ipa-japan.org/asobiba/2-adv/p-leader.html )、プレイリーダーではくプレーリーダーと標記するようだ。英国ではプレーワーカーと呼ぶらしい。

緑の熱環境改善

今日は七夕ですね。(深い意味なし) さて、先日環境省から、「都市緑地を活用した地域の熱環境改善構想の検討に関する中間報告について」の発表があった。 http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=6128 http://www.env.go.jp/air/life/heat_island/reports/h16gaiyo.pdf ここでは、新宿御苑をモデルとして取り上げ、緑地による熱環境改善効果や緑地を活用した熱環境改善手法を提示している。 新宿御苑(58.3ha)の観測結果では南北ともに200~250mに気温低減効果がおよぶこと。風の無い夜間においても冷気が80~90mの範囲に”にじみ出し”、その領域では市街地より2~3℃涼しい環境となっていること。が報告されている。  都市内で、冷気の広がりを阻害する要因として、空地率や建物形状の問題、地表面被覆の性質等が挙げられている。一方、促進要因としては、緑のネットワーク(緑地の連続性)や水の活用(流れの再生)が例示されている。 この阻害/促進要因は、現在私が都内で検討しているビオトープネットワークの研究成果とも見事に一致している。つまり、ヒートアイランド現象を緩和する緑地は、生物生息の面からも機能が高いことになる。最終報告が楽しみだ。

PFI事業/Private Finance Initiative

イメージ
大阪府箕面市で計画されているPFI事業、水と緑の健康都市第一期整備等事業の落札者がアナウンスされた。落札額が132億円のビッグプロジェクトであったが、保留地処分など事業的な難しさもあって応募企業は1社だけであったようだ。 http://www.pref.osaka.jp/minoh/pfi/pfi(kukaku)/pfi(kukaku).html このプロジェクトの審査では、施設整備や保留地販売などの項目に加え、自主提案事業が求められている。講評では、「(自主提案事業である)里山運営事業やタウンマネジメント事業により、まちの魅力度向上や住民・来訪者への利便性確保に貢献する点が評価できる(略)」と述べられている。 里山運営事業に関する詳しい情報はまだ把握していないが、恐らく板橋区サンシティや港北ニュータウンで実施されている活動と類似のを提案をされているのかなと想像する。いずれにしても、今後の動向に注目したい。 それにしても最近のプロジェクトを見ていると、ハコ物整備の行き詰まりと、マネジメントシステムの必要性を強く再認識させられる。大学に入りたての頃、「実際に利用しているシーンをイメージして設計すること」「造園は工事が終了してからが勝負」などとよく指導されたものだ。現在、我々が目指しているものとは少しずれているかもしれないが、広い意味でハード+ソフト/プログラムの両方を常に考えることは造園/環境デザイナーにとって基本ですね。(シメがワンパターンか..)

彫刻+公園

イメージ
担当している業務の1つに、30haの開発プロジェクト内に新設する緑地の実施設計がある。この緑地の中心部には、某美術大学大学院生の彫刻作品を2点展示する予定だ。(こんな感じ↓)  先週、久しぶりに打ち合わせを行うと同時に製作現場にお邪魔した。一つはほとんど出来上がっており、これから業者に引き渡してブロンズにしてもらう予定。もう一この方は、このクソ暑い中バーナーを使って金属加工をしている(本当にご苦労様です)。 お二人の熱意もあり2作品ともいい感じで仕上がってきている。緑地のデザインはさておき、少なくともこの作品達は話題になりそう。お披露目は11月の予定です。

【土木+造園】Freeway Park

イメージ
シアトルを南北に走る高速道がダウンタウンを抜けるエリアに、人工地盤により設置された公園、フリーウェイパークがあります。著名造園家、ローレンス・ハルプリンが設計したこの公園は、コンベンションセンターなど周囲のビルから自由に出入りでき、内部に設けられた滝によりマスキング効果(騒音防止)が図られています。 都市を分断する高速道路を公園に変えてしまうこのプロジェクトは、ボストンbigdigプロジェクトなどのモデルになったともいわれており、土木技術者と造園/環境デザイナーが協働した好事例です。しかし、都市に森林景観を取り戻すことがコンセプトの一つだったため密な植栽となっており、死角が増え防犯上問題も増えています。 現在PPS(Project for Public Spaces)が改修案を提示し、住民合意を図っています。 http://www.pps.org/info/projectexp/freeway_park 左から、工事中、公園内部、滝、緊急用ボタン(米国らしい..)