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ダスグプタレビュー/生態系サービスの需要と供給

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ケンブリッジ大学のパーサ・ダスグプタ名誉教授らが取りまとめた「ダスグプタ・レビュー」の最終報告書が2月に発表になりました。G7サミットでも取り上げられ欧米では大きな関心を呼んでいるようですが、日本での認知度はそれほど高くないようです。以下備忘録です ■認識 ・我々の経済や生活、幸福は、生産資本(道路や建物)、人的資本(健康や知識)および自然資本(生態系サービス)から成り立っている。 ・生産資本や人的資本は増加しているが、自然資本は持続不可能な開発などにより減少している(オーバーシュート状態)。 ・我々が持続可能でない方法で自然とかかわってきたため、現在と将来世代の繁栄が危機状況にある。(感染症の発生などは氷山の一角) ・経済は自然の外部ではなく内部に組み込まれていることを認識し、持続可能な経済モデルを再構築する必要がある。 ■このような現状を受けてのレビューの3つの提言 自然に対する需要がその供給能力を上回らないようにし、自然の供給能力を現在のレベルよりも高めること。 経済的成功の評価基準を変化させ、さらに持続可能性の高い道へと導くこと。 制度とシステム(特に金融システムと教育システム)を変革し、上記の変化 を実現するともに、次世代以降のために維持すること。 自然資本の話は、部分的な例示と抽象的な説明が多くなりがちですが、インパクトの不均衡を  Ny / α  >  G ( S )  で説明するなど、実際のプロジェクトベースで活用できるノウハウも紹介されています。 詳しく調べる時の為に、いくつか参考サイトを掲載します。 特に下記WWFのサイトの紹介資料はわかりやすく整理されていてお勧めです。 ■参考サイト 英国政府サイト:https://www.gov.uk/government/news/nature-is-a-blind-spot-in-economics-that-we-ignore-at-our-peril-says-dasgupta-review 和訳概要:https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/980140/Dasgupta_Review_FINAL_translation_Headline

ハチに配慮したバス停/Bee Friendly bus stops

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 近年、欧州を中心に屋上を緑化したバス停「Bee Friendly bus stops」が広がっています バス停屋上にセダムなど薄層緑化が可能な植物を植栽し、昆虫の訪問を促進しています。 オランダ・ユトレヒト市の事例 イギリス・レスター市の事例 (写真は参考サイトから転載) もちろん、屋上緑化ですので大気浄化や下水道負荷低減などの効果も期待できると紹介されています。 面積は小さいものですが、バス停という、多くの人が利用する目立つ場所に設置している点が注目されている理由かもしれません。 ちなみに、英文記事では”Bees”と表記されていますが、日本語のニュース紹介サイトでは「ミツバチ」と訳されているところが多いようです。 ミツバチはハチ目・ミツバチ科・ミツバチ属(Apis アピス )で世界で9種、 一方、ハチ目は91科、198000種から構成されており、Beesと示した場合ミツバチは一部の構成要素でしかありません。 さらに、記事の内容も写真に写っている昆虫もミツバチでありませんでした。 Bee=ミツバチという和訳はもう一工夫してほしいなと感じています。 □参考サイト Dutch City Covers 316 Bus Shelters In Plants To Encourage Bees - LADbible Leicester installs bee-friendly bus stops - Cities Today - Connecting the world's urban leaders (cities-today.com) https://www.dreamstime.com/concept-innovation-urban-beekeeping-bus-stops-bee-netherlands-wildflowers-planted-roofs-pollination-image182138240