公共工事と生物多様性

 先日、名古屋に出張した際こんな記事を見つけました(7月19日 中日新聞)

-- 「緑化公共工事での外来植物制限」国交省など年度内に共通指針

 政府は、造成工事や道路ののり面工事など公共工事で使われる緑化植物の中に、国内生態系を脅かす外来種が含まれているとし、使用状況や具体的な拡散の実態を調査する方針を決めた。環境、国土交通、農林水産三省が本年度中に、緑化に関する基本的な考え方や、外来種を極力利用せずに済むような手法を盛り込んだ共通指針を策定する。

(以下略)----

 外来種の地域生態系に与える影響は、例えばハリエンジュによるカワラノギクの減少などが最近話題となっています。私のところにも特に法面緑化工事を担当されている方から問い合わせが増えており、情報収集に努めておりました。

 ある報告によると、外来植物種の内造園工事で利用されるものは約10%、さらに在来の植物を圧倒し地域生態系を損ねる原因になる種は10%ということで、外来植物種全体の約1%の取り扱いに注意すべきとのことです。

 アメリカ東海岸では、観賞用として輸入した日本のツゲが林縁部で増加し”インベーダー種”として問題になっています。私の住んでいたペンシルバニア州では100種類以上のインベーダー種が危険リストとして公開されていました。ただし、この全てが使用禁止というわけではなく、植栽する場所や維持管理に配慮した上で適切に計画/設計することとされていました。

 造園/環境デザインの業務を遂行する上で、さらに勉強していかなければならない課題ですね。

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