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One Health, Coronaviruses, and Landscape / withコロナ時代の人と自然の関係

5/6にランドスケープ財団(LAF)が開催した表題ウェブナーの備忘録 https://www.lafoundation.org/resources/2020/04/one-health 参加している研究会経由で教えていただきました>ありがとうございます ワンヘルス(One Health)とは人の健康を守るためには、環境(生態系)や動物にも留意した取り組みが求められるというコンセプトです。 https://www.onehealthcommission.org/ 人に感染する病原体の約6割が動物由来で人獣共通感染症は生息地の乱開発や気候変動が関係しているため、近年各方面で注目されているコンセプト(One Health)で、Withコロナ時代を考えるためにも注目すべき視点です。 動画では4人の専門家が1時間あまり解説・議論しています。 以下に、印象的であった内容をメモります 1407ある人の病原体のうち816(58%)が動物由来であること マレーシアの蝙蝠や豚を経由して人間に病原体が広がった事例 解決の視点として、鶏舎の緑地による離隔(VEB)がウィルス減少に効果があるのかを検証した研究成果などを紹介 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1056617119311626 都市の拡大によるハビタット喪失と細分化、農地の大規模化と肉の需要の高まりなどが人獣共通感染症拡大の要因の一つ たとえば、生態系の喪失による捕食者(フクロウ)の減少がネズミの密度を高めネズミライム病のリスクが高まった事例を考えるべき 感染症のニュースを見ると蝙蝠が悪者のように捉えられているが、蝙蝠は大量の蚊を捕食しており感染症を防ぐ働きも担っている。 ただし、自然との触れ合いは精神疾患を防ぐためには重要である。どのような環境整備、暮らし方が求められるのか議論が必要 人と自然とのかかわり方(生物多様性の在り方)が健康上のリスクと便益にどう影響するのか再認識する必要がある。 まちづくりや医療、感染症の専門家などが連携しながら議論することが重要 ちなみに、このような講座は皆様からの寄付で成り立っており、1回限りもしくは毎月$10寄付してくれると助かるとのことです https:/

アフターコロナとまちづくり/social distancing 関連資料

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ウィズコロナ/アフターコロナ時代のsocial distancingの在り方に関する話題が各所で提示されています。 終息後(収束後)のまちづくりを考えるためにも、最近発表されている関連の論文やニュース、データベースを備忘録として列記します。 Urban nature as a source of resilience during social distancing amidst the coronavirus pandemic https://osf.io/3wx5a/ 高い人口密度の中で限られたオープンスペースを利用している都市住民にとり、パンデミックは大きなインパクトとなっている。しかし、このような状況下においても、社会的距離を保ちながら自然と触れ合ることは、都市住民の健康と福祉を中長期的に維持するために重要である。今後SDGsのゴール3(健康と福祉)やゴール9(持続可能で回復力のあるまちづくり)を目指す意味でも、都市の自然の維持管理と量的増加が求められるとのレポート。 COVID-19 Community Mobility Report https://www.google.com/covid19/mobility/ コロナ前後での世界100か国以上の公園、職場、交通機関などにおける移動移動傾向を示すデータ。 グーグルマップの匿名データを利用して整理しています。 日本は全国、都道府県どちらにも対応しています。 概ね食料品や薬局の利用がほぼ変化ないことに対して、公共交通や職場の落ちが大きいことがデータから見て取れます。 ただし、個人的な行動計画に利用しない、診療目的で利用しない、など注意が必要。 To Close Or Not to Close? That is the Question! https://baynature.org/2020/03/26/to-close-or-not-to-close-that-is-the-question/ 米国西海岸の公園や海岸の封鎖についての議論 How to Save Summer 2020 https://www.nytimes.com/2020/04/25/opinion/sunday/summer-parks-covid.html 今年のサマーキャンプが中止になる