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ノートルダム大聖堂のミツバチプロジェクト

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パリ市内では、オペラ座をはじめエッフェル塔やホテル、公園などで都市型養蜂(ミツバチプロジェクト)が実施されています。

フランスやドイツ、ベルギーなど欧州諸国では蜂蜜の一人当たりの年間消費量が500~1000g(日本の7倍程度)と言われており、蜂蜜のファンが多い事。歴史的に有名な養蜂学校がパリ市内にあり、養蜂技術が学べる場があること。加えて、市内の公園や家庭菜園で農薬の使用を禁止するなど養蜂のための環境が整備されていることなどが、パリ市内で都市型養蜂が広がった理由と考えられます。

先日悲劇的な火災が発生した、ノートルダム大聖堂にもミツバチの巣箱が3つ設置されていたそうです。
その状況が心配されていたのですが、空中写真で火災後も生き残ったことが確認されたと報道されています。
火災は残念ですが、ミツバチが生き延びたことはちょっとうれしいニュースですね

私の参加するミツバチプロジェクトも、4月から再始動しました。
今年も蜂蜜の生産だけでなく、ミツバチの健康管理と蜜源拡大、環境コミュニケーションを目的に展開するのでご支援よろしくお願いいたします。


■参考サイト
https://www.atlasobscura.com/articles/notre-dame-bees-survived-the-fire

野鳥の一斉調査~Global Big Day~2019年5月4日

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(引用:https://ebird.org(Artwork by Luke Seitz))


野鳥の一斉調査の話題
昨年5月の調査では3万人以上が参加し7000種登録されたとのこと
今年は5月4日に開催されます


参加の手順は以下の通り
1.ebirdのアカウント取得→Sign up here.
2.5/4に10分以上野鳥観察。裏庭でも可
3.見聞きした野鳥をebirdに登録。認識支援アプリはこちら→Merlin Bird ID
4.世界中で登録された野鳥情報を閲覧→Global Big Day page.

詳細はこちらで確認できます:https://ebird.org/news/global-big-day-4-may-2019


登録情報を見る限り日本からの報告はまだ限られているようですので、関心のある方は参加されてはいかがでしょうか?


バイオブリッツと呼ばれるこのような手法は、アプリに興味を持つ方や、登録数ランキングを上げたい方など様々な動機付が期待でき、より多くの参加が見込めます。
また、毎年同じタイミングで継続調査することで、経年変化のモニタリングやデータ精度の向上など様々なメリットがもたらされると思います。

私も10年ほど前に開発したアプリ「ききみみずきん」を用い、チームの一員として同種の一斉調査を行った経験があります。
https://greeninfrastructurejapan.blogspot.com/2014/11/2012_30.html

当時は、参加者の募集方法やデータ精度、データ編集にかかるマンパワーなど課題がありましたが、仲間に恵まれよい体験をさせていただいた記憶があります。


Society5.0の時代ですから、野鳥に限らず様々な分野でこのような取り組みを展開していきたいものですね



■参考サイト
https://www.hcn.org/articles/climate-desk-online-privacy-is-for-the-birds
https://ebird.org/home


Integrating Green and Gray : Creating Next Generation Infrastructure

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先月、世界銀行と世界資源研究所(WRI)から"Integrating Green and Gray – Creating Next Generation Infrastructure"というタイトルのレポートが発行されました。

従来のインフラにGIを統合することで、経済、地域、環境に便益を提供するとのことで、途上国の実例を中心に、多様な調査事例が報告されています。


たとえば、ソマリアの事例として深井戸よりもサンドダムを適用することで、建設や維持管理コストを削減できる事例などが紹介されています。

都市域ではUrban Stormwater Management(104p~)に、ワシントンDCやスリランカの洪水対策の事例が掲載されています。


本レポートは従来型インフラに生態系サービスを組み合わせることで干ばつや洪水対策を行う手法が幅広く紹介されているので、水関係のGI研究を行う際に有益なヒントを得ることができるのではないでしょうか。


個人的には、GIの特徴を説明した以下の2つの図が気になりました。

一つ目は横軸を時間軸、縦軸を便益とした際の、GIの特徴を示した図(33P)。
従来型インフラと比較してGIは効果を発揮するまで時間がかかるものの、中長期ではメリットも大きい特徴を説明しています。
2つ目はGIに関係するステークホルダーと多様な機能を説明している関係性マップ(47P)。

世界銀行からは、ほかにも関連するレポートが発行されているので要注目ですね。


■参考サイト
報告書DLサイト:https://openknowledge.worldbank.org/handle/10986/31430
プレスリリース:https://www.worldbank.org/en/news/feature/2019/03/21/green-and-gray



Klyde Warren Park/高速道路から公園へ

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テキサス州ダラスのクライドウォーレン公園は、街を分断していた8車線の高速道路上部に設置した公園で”From Freeway to Greenway”と表現されたりしています。

この公園の機能は単に分断された地区を物理的に結び付けるだけではありません。屋外でジェンカやチェスができる施設、年間1300ものフィットネス、音楽演奏、環境教育などの無償プログラム、レストランやフードトラック、広大な芝生広場やイベントステージなどにより年間100万人以上が利用するそうです。
また、公園整備事業の予算$1億1400万の半分は寄付金でまかなわれています。

この公園の開園以来、周辺に企業や文化施設が増加し13億ドルもの経済効果とそれに伴う税収が上がったとのことです。
加えて公園に隣接する3エーカーの土地の価格は2008年の3200万ドルから公園完成後9110万ドルに増加したと推定されています。

本事業は2017年のASLA賞も受賞しています。周辺の賃料も上がっているようなのでジェントリフィケーションが気になるところですが、公園を核とした米国のまちづくり/地域活性化策は本当に参考になりますね



■参考サイト
公園の公式サイト:https://www.klydewarrenpark.org/
ASLA賞:https://www.asla.org/2017awards/327692.html
記事:https://theamericanscholar.org/at-play-in-the-fields-of-the-bored/#.XK5stJj7SUl
クライドウォーレンパークのほか、NYのブライアントパークやハイラインなどを解説


バイオフィリックなまちづくり/The use of GIS to score biophilic urban developments and cities

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ESRI社の主催する2019 Geodesign Summitで発表されたプレゼンテーション資料として、GISを用いた”まち”や”建物”のバイオフィリック度の検討手法が紹介されています。

http://proceedings.esri.com/library/userconf/geodesign19/papers/Geodesign_13.pdf
(非常にデータ量が多いで注意)

研究背景を要約すると以下の通りです


人間は農村部に居住し自然と直接触れ合ってきたが、現代社会では都市部に居住し自然との接点が減少した。自然とのふれあいの欠如は、ストレスの増加、肥満、認知能力の低下、睡眠障害など様々な健康問題と関連しているバイオフィリックデザインの特徴には、視覚的および非視覚的な自然の認知やわくわく感が含まれ、設計者はバイオフィリック(指数)の強弱に基づきデザインを検討する必要がある

資料には、公園や緑道などとの距離や人口密度などを重ね合わせバイオフィリック指数を算出する手法や、ビルの壁や窓、座席位置の関係から緑の可視状況を把握する手法(当然的側の席が指数が良くなる)が、カールスタイニッツのプランニングフレームワークとともに紹介されています。

GISの経験者であれば直ぐに再現できるレベルと思いますが、まちづくりにおけるバイオフィリックとはなにか?を考えるヒントになると思いました。

ついでながら、バイオフィリックデザインに関する建築家の紹介動画も張り付けておきます。






■関連サイト
https://www.esri.com/en-us/about/events/geodesign-summit/agenda/carol-mcclellan
https://buildingproducts.co.uk/biophilic-building-design-impacts-physical-psychological-health/


2019年度カナダ造園家協会賞/CSLA national award winners

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先月 CSLA(カナダ造園家協会)から2019年度のCSLA national award winnersが発表になりました。

Awards of Excellenceに選ばれたのはStraub Thurmayr Landscape Architectsの 
“Rooted in Clay – WY Garden in Winnipeg”
リサイクル材などを利用して廉価に ”pleasant landscapes” を作り出したとのこと、非常に興味深い取り組みです。

(引用:https://www.csla-aapc.ca/awards-atlas/rooted-clay-wy-garden-winnipeg-mb


その他の受賞作で個人的に興味深かったのは、
トロントのグリーンインフラ導入ガイドラインとして2017年に発行された
Toronto Green Streets Technical Guidelines
モンテッソーリ―の屋外遊び場として子供たちにさまざまな体験を提供する
Vibrant, Daring, Ephemral, Wild - Casa Montessori & Orff School
使われなくなったドックを含め海岸線のインフラを再生した
Breakwater Park

カナダの環境デザインはなじみがありませんでしたが、日本でも参考になりそうな革新的な提案も多く受賞しています。
今後も注目していきたいと思います。

◆参考リンク先
https://www.csla-aapc.ca/sites/csla-aapc.ca/files/Winners%202019%20for%20communications.pdf

インセクトホテルを設置する理由/GIとしての昆虫巣箱

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庭の片隅に昆虫の巣箱を設置して、送粉者など有益な昆虫を誘致する取り組みはミツバチプロジェクトが有名ですが、リンゴ園のマメコバチなど様々な手法が存在しています。(写真はマメコバチのインセクトホテルを設置した様子)

欧米ではインセクトハウス/インセクトホテル/バグハウスなどと呼ばれ、ホームセンターでキットも販売されています。
ただし、日本では虫に対する抵抗感を感じる方が多く、インセクトホテルの設置に理解を得られない事も多々あります。

そこで、今回紹介するのは、インセクトホテルに取り組む理由を説明したサイト。
5 Reasons You Should Build a Bug Hotel & How to Do It

以下の5つの理由からインセクトホテルを推奨しています。(詳細はリンク先参照)

5 Reasons To Build A Bug Hotel
1. Broaden your understanding of nature 2. Beneficial insects need love too 3. Loss of natural habitat 4. Add interest to your garden
5. Provide therapeutic activities for young and old

インセクトホテルはミニチュアハウスの小部屋に、昆虫の生態に対応して筒状、葉っぱ、綿、石ころなど様々な素材が配置されまさにホテルのような外観となります。加えて、カラフルなペイントを行っている事例も少なくありません。よって、庭への関心を高める(4番)という指摘は個人的に強く共感しました。

この5つの理由で挙げられているように、多様な機能・便益、低コスト、自然共生などの点で、インセクトホテルはまさにグリーンインフラと呼べるのではないでしょうか

本サイトでは、蜜源となる花を増やすなどインセクトホテルの作り方も紹介されています。自分で作りたい方には参考になると思います。


ちなみに、本取り組みの名称の件、インセクトホテル/インセクトハウス/バグハウスなど様々な呼ばれ方をしています。
一昨年インターンに来ていた英国の大学生に聞いたところ、大学の講義ではインセクトホテルと紹介されているとの情報があったので、それを採用しています。