木陰の駐車場/Green parking lots

東京・代官山でこんな駐車場がオープンしたそうです



--(プレスリリースより抜粋)

 「三井のリパーク代官山フォレスト」は、木々の伐採を最小限に留めた点が最大の特長です。常に話題の絶えない流行の発信地・代官山を通る旧山手通り沿いに位置し、近辺には共同店舗「ヒルサイド・テラス」、デンマーク、マレーシアなど各国の大使館や外国人の邸宅が散在しています。沿道に濃い影を落とすエンジュの並木道はふと外国を想わせる閑静なエリアであり、週末には多くの人達がショッピングや散策に訪れます。



この「三井のリパーク代官山フォレスト」は、事業地内外に従前地の木々を活かした造りこみを施し、その名の通り、渋谷など賑やかな街に近い場所に位置しながらも、その喧騒を忘れさせてくれる代官山の雰囲気、緑地に最大限配慮して設計されました。
 街の閑静なイメージに溶け込めるよう、外観では木々を伐採することなく本来設置するフェンスの代わりに柵を採用しています。また、元々生えていた大木を事業地内に残し、「三井のリパーク」として景観に配慮した新しい試みも取り入れています。

--



グーグルマップやストリートビューで対象地をみると、旧山手通り沿いに緑地が残されており、ここが今回、駐車場として整備されたようです。



緑陰駐車場は景観的に好ましいだけでなく、駐車した車の車内温度が上がりにくく、乗車時に快適に過ごせること、またそれにより無駄なアイドリングを減らすことができることがサクラメント市のレポートなどで指摘されています。

さらに、緑陰駐車場を整備したモールのほうが、通常の駐車場をもつモールよりも集客力が高くなる結果を示す研究結果も出ています。(下記リンク先など)



経済効率からは単位面積当たりの駐車台数を増やすことが優先されがちですが、緑を残し、集客力や利用者の快適性を確保するという視点も駐車場整備の重要な要素かと思います。



地球温暖化防止の観点からも、周辺環境に配慮した緑陰駐車場/Green parking lotsへの取り組みは今後関心が高まるのではないでしょうか。





■関連サイト

三井不動産販売ニュースリリース:http://corp.mitsui-hanbai.jp/news/08/080807_repark-daikanyama.pdf

Google Map:http://tinyurl.com/5cqlly

Green Parking Lots:http://www.caseytrees.org/programs/planning-design/docs/LRGreenParkingLots.pdf



コメント

このブログの人気の投稿

クルドサック/ラドバーン方式

インセクトホテルを設置する理由/GIとしての昆虫巣箱

芦屋市六麓荘の建築条例/敷地面積400平方メートル以上