森の動植物園づくり/林野庁

林野庁では、森林に多様な野生生物が生息する「森の動植物園づくり」に関する指針を策定するそうです。



(毎日新聞より転載)--

森の動植物園づくり:温暖化防止にも効果 林野庁が指針



 林野庁は、森林に多様な野生生物が生息する「森の動植物園づくり」に乗り出す方針を固めた。2010年に名古屋市で生物多様性条約締約国会議が開催されるのを踏まえ、多様な生物が生息し、温暖化対策にもなる森林利用と保全のための指針を策定する。

 日本は林業が衰退し、人工林約1100万ヘクタールのうち約330万ヘクタールで間伐が必要だ。適切に間伐すると地表に光が届き、下草が生え、昆虫や小動物が生息し、ワシなどの猛きん類も訪れるようになる。一方、日本は京都議定書で、温室効果ガス排出量を90年比で6%削減することを義務づけられている。このうち3.8%分を森林による吸収で賄う計画だが、吸収量に換算できるのは間伐した森林と新たな植林地に限られている。

 林野庁は生物多様性と温暖化対策を両立する森林整備を目指し、研究者や消費者団体代表、環境NGOらでつくる検討会を発足させる。具体的には来年夏までに、森づくりの指針を策定し、今後の施策に活用する。策定した手入れの方法や指針は、森林所有者や現場で作業する林業従事者に活用しやすいように工夫する。

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森林部の生物多様性の保全には適切な間伐が欠かせませんが、経済性などから取組みが進みにくい状況にあります。温暖化対策でこの分野にも関心が高まるのは歓迎ですね。



少し視点が異なりますが、最近では森林牧場で牛を育てる試みや、ヤギによる除草実験など生態系サービスを緑地管理に活用する取組みが注目されています。



いずれにせよ、バイオリージョンの視点で思考し、森林生産物の都市部における活用を促進する必要がありますね。





■関連サイト

アミタ森林ノ牧場:http://www.amita-net.co.jp/ushimori/aboutus/cow.html

ヤギの除草効果:http://www.soumu.metro.tokyo.jp/09hatijou/b/b-news/b-051129-t1/b-051129-t1.html



 

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