Campus Environment 2008



National Wildlife Federation が実施し米国の大学1068校(参加率27%)が参加した環境に関する調査報告です。



これは、大学の環境への取り組みに関して、キャンパス整備の動向、学術/高等教育の動向、大学運営の動向などを調査したもので、2001年度調査をベンチマークとして報告されています。



2001年度の調査と比較して水の保全やリサイクルは最も取り組みが進んだようです。

また、キャンパスの省エネ化、再生可能なエネルギーの使用なども多少改善が見られたようです。



持続可能なランドスケープに関しても、外来植物の郷土種への置換、BMP、ハビタットの整備、屋上緑化などを調査しています。



持続可能なキャンパスづくりの目標設定や、持続可能性に関するスタッフの配属やオリエンテーションの実施など、大学運営に関する項目も多少改善された模様です。



ただし、学術分野に関しては残念ながら後退しているようです。



・大部分の学生に対する地球の自然システムの教育

・環境や持続可能性に関する研究プログラムへの支援

・環境や持続可能性に関する単位を取得している学生割合



これらの項目はどれも2001年度よりも取り組みが衰退しているようです。



日本でも、千葉大学の環境報告書や九州大学の新キャンパス整備など高い評価を受けている取組も出てきていますね。

今後、このNWFの調査のように、取り組みを数値化し、経年的に調べることも必要ですね。



□サイト

http://www.nwf.org/campusEcology/docs/CampusReportFinal.pdf



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