不動産価値と緑の借景

先日あるセミナーで報告させていただきましたが、不動産価値と緑(量/質)の関係は最近興味を持っているテーマの一つです。外部空間を設計する立場からみると、ユーザーの方にもっと興味を持っていただきたい分野でもあります。

さて、最近様々な分野のプロが専門的な情報を提供するサイトが公開されています。その一つ”ALLAbout” の記事でハイグレードマンションと緑の関係が紹介されています。

http://allabout.co.jp/house/hgmansion/closeup/CU20060318A/?NLV=CN000021-256

 ここでは白金台を事例として取り上げ、ここに立地するハイグレードマンションと八方園と自然教育園の関係を解説しています。

 --以下一部転載

借景の価値


庭外の遠山や樹木を庭そのものであるかのように利用することを「借景」と言うが、日本の伝統的なこの造園法は、眺める景色が希少であればあるほど、住まいそのものに価値をもたらすことを表してもいる。

実、八芳園の北側には高級マンションシリーズで知られる

■ホーマット(キャピタル)
■グランフォルム(白金日吉坂)
■グランドヒルズ(白金台)

が建ち並ぶ。これらは周辺相場をはるかにかけ離れた価格で流通しており、大都市のマンションに希少な緑の借景が、いかに価値あるものかを実証している。

つまりこの白金・白金台エリアは、田園調布のように開発して作られたものではなく、他にはない貴重な自然と庭園が作り上げた邸宅街だと考えることができる。

---ここまで

 このようなレポートが注目度の高いメディアで発表される影響は大きいのではないでしょうか。着眼点として緑視量だけでなく緑の質にまで言及している点に強く賛同します。

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