ナスカ地上絵/衛星データで解析



(毎日新聞ニュースより)

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060115k0000m040112000c.html

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)がH2Aロケットで19日に打ち上げ予定の陸域観測技術衛星「だいち」のデータを利用し、ペルー・ナスカの地上絵の詳細な分布図を作成する計画を山形大の坂井正人助教授(文化人類学)らが進めている。「世界の七不思議」と言われる地上絵が描かれた目的を解明するためで、分布図を基に、世界遺産に登録された地上絵の保存計画も提案する方針だ。(以下略)

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小職も2003年に、ナスカの地上絵の数百年前に描かれた”サハマライン”の保全計画に従事していました。ここでも、ランドサット衛星やアメリカ空軍が撮影した空中写真を活用し、数千本のラインの長さ、形状、方位などを解析しました。


http://www.cml.upenn.edu/tierrasajama/default2.htm



   

GISは例えばこんな作業に活用しました。

・ラインの役割に関する仮説の検証

・車やエロージョンによる損傷リスク解析

・世界遺産登録に向けた保全ゾーニング案検討

・PRアニメーションの作成

 ちなみに、このプロジェクトはペンシルバニア大学考古学博物館と共同で実施し、最終的にはボリビア副大統領にまで報告したものです。

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