Green Energy Education Actと環境デザイン

G8サミットで地球温暖化の議論が交わされているニュースが連日流れています。



米国下院ではこのサミットに先立ち、グリーン・エネルギー教育法案/Green Energy Education Actを5月23日に可決しています。



この法案は、最新のエネルギー技術や環境調和型建設技術分野に関する高等教育カリキュラムや大学院設置の認可を目的としており、エネルギー省や全米科学財団はこの法律に基づき当該分野に研究費などを支給することとなっています。



ところが、この法案の支給対象がエンジニア、建築家、都市計画家(engineers, architects, and planners)と示されていました。



そこでASLA(米国造園協会)はこれに抗議してロビー活動を展開していました。



その成果もあり、6月6日法案が修正され、無事ランドスケープアーキテクトもこの枠組みに含まれることになりました。



この出来事は、なにを示しているのでしょうか?



造園家や環境デザイナーの地球環境保全への貢献があまり認識されていないのか、、

土木や建築や都市計画の一部と考えられているのか、、

高等教育レベルで環境保全関連プログラムへの関心が低いのか、、、

それとも、われわれの活動はそもそも期待されていないのか、、、



結果オーライでよかったともいえますが、気になるところです。





ランドスケープのメジャーリーグ/米国での考えさせられる出来事でした。



--

ASLAの発表:http://www.asla.org/members/publicaffairs/federal.html

Green Energy Education Act:http://frwebgate.access.gpo.gov/cgi-bin/getdoc.cgi?dbname=110_cong_bills&docid=f:h1716ih.txt.pdf

修正法案:http://www.asla.org/members/publicaffairs/pdf/MCCAUlAMENDMENT.pdf

コメント

このブログの人気の投稿

クルドサック/ラドバーン方式

インセクトホテルを設置する理由/GIとしての昆虫巣箱

芦屋市六麓荘の建築条例/敷地面積400平方メートル以上