グリーン復興へ

先週末に、仙台・東北大学で開催された震災復興に関するディスカッションに参加しました。

諸先生方から、各地の状況が報告されると同時に、具体的な取り組み事例として、たとえば、NPO法人田んぼさんから、仮設だけでなく地場の木材などを活用した本設の復興住宅PJや東北サイコウ銀行(再興・最高)、田んぼの復元PJなど「7つの復興プロジェクト」が紹介されました

 

議論では、東北の地域資源にしっかり目を向ける必要性があること、観光の重要性や復興の時間軸など多くのコメントがあり、自然の恵みを活かしたグリーン復興という概念も提示されました。(詳しい内容に関してはプレスリリース後にご紹介できると思います。)

 

海外に目を向けると、そろそろ四川の大震災から3年経とうとしています。ここでは、被災地と裕福な沿岸域の都市がペアとなり、本格的な復興計画が進み雇用も創出されました。

自然環境に関しては当初無計画な復旧により、パンダの生息地が分断される懸念なども指摘されていましたが、観光復興というテーマも掲げられ、豊かな自然環境を楽しむエコツアーなども実施されているそうです。(もちろん負の部分もたくさんあると思いますが、、) 

 また、オーストラリアの洪水復興プランにおいても、地域資源である自然環境を軽視した復旧により、観光業などが2次被害をうけることが指摘されています。

よって、再建設プロジェクトと同時に生物多様性に重視した自然再生型プロジェクトにも多くの予算が振り向けられています。

わが国の復興プランも中長期的に地域が元気になるように、自然環境への配慮やローカルな資源や技術を活用することも重要ですね。

 


■関連サイト

7つの復興プロジェクト:http://www.justmystage.com/home/npotambo/satoakop.html

Gippsland Flood / Storm Recovery Plan:http://www.dse.vic.gov.au/CA256F310024B628/0/4679A57131BC97E0CA2575D90017E250/$File/Recovery+Plan+2007+Floods.pdf

服部さんブログ:http://blog.goo.ne.jp/earth-potential/e/cce8a8f9e83389836c362dd4e0aa9dfd

パンダの生息地分断:







コメント

このブログの人気の投稿

クルドサック/ラドバーン方式

インセクトホテルを設置する理由/GIとしての昆虫巣箱

芦屋市六麓荘の建築条例/敷地面積400平方メートル以上