自然体験と学歴・年収の相関



自然とのふれあい活動の重要性はここで繰り返すまでもありませんが、その効用に関する定量的なデータはまだまだ少ない状況です。



今年5月に、国立青少年教育振興機構が

”子どもの体験活動の実態に関する調査研究 (中間報告) ”

を発表しました。



発表資料によると次の点が指摘されています。




結果① 子どもの頃の体験が豊富な大人ほど,やる気や生きがいを持っている人が多い


結果② 友だちの多い子どもほど学校好き,憧れる大人のいる子どもほど働くことに意欲的

結果③ 小学校低学年までは友だちや動植物とのかかわり,小学校高学年から中学生までは地域や家族とのかかわりが大切

結果④ 年代が若くなるほど,子ども頃の自然体験や友だちとの遊びが減ってきている



たとえば、子どもの頃に「自然体験」や「友だちとの遊び」などの体験が豊富な人ほど、学習に対する意欲や関心、「電車やバスに乗ったとき,お年寄りや身体の不自由な人には席をゆずる」といった規範意識、「社会や人のためになる仕事をしたい」といった職業意識が高くなる結果がでたそうです。

また、子どもの頃の体験が豊富な人ほど、最終学歴が大学もしくは大学院と回答した割合が高くなり、年収も高くなる傾向がみられたそうです。



数値を見てみると、

年収500万円以上の方が体験が多い>33.8%に対して、体験が少ない人>23.1%

自然破壊への意識では、「人間の生活のために自然が破壊されるのはやむをえない」との回答が、体験が多い>10.3%に対して、体験が少ない人>24.9%

といった結果がしめされています。



データ量が多いので読み込むのが大変ですが、大変興味深いデータが紹介されていますので概要だけでも眺めるとよいと思います。



インターネットの調査とのことで、データの取り扱いには配慮が必要と思いますが、奥山・里山エリアだけでなく都市域においても自然とのふれあい機会を増やすためのデータとして活用できそうです。



■参考

子どもの体験活動の実態に関する調査研究 (中間報告) :http://www.niye.go.jp/houkoku_srch/chosa_cts.php?insid=110





コメント

このブログの人気の投稿

街路樹の日米比較/Leaf Dayなど

バイオフィリックデザイン/Biophilic landscape design

ASLA Annual Meeting 2017 / Los Angeles