自然共生社会に関する意識/内閣府

内閣府から「環境問題に関する世論調査(平成21年 6月調査)」が公表されました。



まず、「自然に対する関心」では、関心がある層の割合が91.7%(「非常に関心がある」35.2%+「ある程度関心がある」56.5%)となり、2年前の前回調査と比較すると6%(85.7%→91.7%)増加しています。



「生物多様性」という言葉の認知度は、以下の通り多少増加したようです。


言葉の意味を知っている:12.8%

意味は知らないが,言葉は聞いたことがある:23.6%

聞いたこともない:61.5%

 

生物多様性条約締約国会議の認知度は、


聞いたこともない:84.2%

と残念な結果です。

さらに、生物多様性条約締約国会議について「知っている」,「名前は聞いたことがある」と答えた13.1%に、COP10が愛知県名古屋市で開催されるかどうかたずねたところ、知っている方は4割に留まったようです。



生物多様性の保全のための取組に対する意識では


人間の生活がある程度制約されても、多種多様な生物が生息できる環境の保全を優先:41.1%

人間の生活が制約されない程度に、多種多様な生物が生息できる環境の保全を進める:50.4%

人間の生活の豊かさや便利さを確保するためには、多種多様な生物が生息できる環境が失われてもやむを得ない」:2.7%

という結果が出ています。前回の調査と比較すると、「人間の生活がある程度制約されても、、、」が(37.0%→41.1%)、「人間の生活が制約されない程度に、、、」が(55.8%→50.4%)となり、より積極的に捉える層の増加が見られます。



8問目では、生物多様性への配慮を表明している企業を評価するかを調査し、以下の回答が出ています。


評価する:82.4%

評価しない:3.1%

わからない:14.5%



生物多様性に関しては、着実に認知度が向上してきているものの、コミュニケーション・啓発活動はまだまだこれからですね。



□関連サイト

内閣府環境問題に関する世論調査:http://www8.cao.go.jp/survey/h21/h21-kankyou/index.html



ニュース:http://www.asahi.com/national/update/0802/TKY200908020074.html



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