公園の散歩と脳トレ/The urban brain: analysing outdoor physical activity with mobile EEG.



年度末のバタバタですっかり更新をさぼっていたら、早いもので新年度が始まってしまいました。

前置きはさておき、最近、自然と触れ合うことが健康維持・改善に大きく貢献するエビデンスデータが次々に発表されています。

今回は「公園の800m程度の散歩が脳の疲労を緩和する」とのレポートです



英国での研究によると、被験者に都市内の3つの空間(urban shopping street/path through green space/street in a busy commercial district)を歩行してもらい、EEGと呼ばれる装置を用いて脳波を測定したそうです。

その結果、公園の中を歩行した際に脳の疲労が緩和される有意なデータが示されました。

注意欠損障害(ADD)の子供が緑をみることで症状が緩和される研究は良く知られていますが、これら今までの研究の多くはスライドを用いて室内で実験されていたそうです。

今回の、エジンバラ大学らの研究では、ポータブルな装置を利用し、無線でノートPCと連結することで、実際の都市空間/屋外でのデータ取得を実施しています。

研究者は、ちょっと仕事の手を休めて公園を散歩する、座って一休みする、もしくはオフィスの窓から緑をみるだけで、脳の疲労は緩和されストレスの回復が支援されることを今回の研究は示唆しているとコメントしています。



この様なエビデンスデータを活用しながら、緑地空間と職場や生活空間をどう結び付けていくのか、じっくり検討していく必要がありそうです。





■参考サイト

The urban brain: analysing outdoor physical activity with mobile EEG:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23467965

Parks Alleviate Brain Fatigue:http://dirt.asla.org/2013/04/02/new-research-nature-helps-with-brain-fatigue/

NewYork Times:http://well.blogs.nytimes.com/2013/03/27/easing-brain-fatigue-with-a-walk-in-the-park/



コメント

このブログの人気の投稿

クルドサック/ラドバーン方式

インセクトホテルを設置する理由/GIとしての昆虫巣箱

芦屋市六麓荘の建築条例/敷地面積400平方メートル以上