The beauty of bats/都市公園と蝙蝠


Halloweenを迎えおばけやコウモリの飾り付けが増えてきました。

コウモリは人獣感染の宿主として知られ、悪いイメージを持つ人が少なくありませんが、都市生態系の中で重要な役割を担っています。

今週はBat Weekということもあり、NYセントラルパークのブログでは公園内に住む蝙蝠を紹介しています。


ニューヨーク州には9種のコウモリが生息しており、セントラルパーク内にもtree-roosting and cave-roostingの2タイプの蝙蝠が生息しているとのことです。

ほとんどの来園者は蝙蝠を取りや葉っぱと勘違いするそうですが、公園内ではバットウォークというイベントもあり、専門家の解説も聞けるとのことです。

 


コウモリは果実や果汁、昆虫を食べています。実際、毎晩体重の20~50%の昆虫を捕食するため、ニューヨーカーが蚊に刺されるリスクを軽減し、ウェストナイル熱にかかるリスクを減少させているとブログでは紹介しています。

一方で、white-nose syndromeという病気が広がっており、現在600万匹もの蝙蝠が死んでいるそうです。また、森林減少による生息地の消滅も大きな問題となっています。

ブログではiNaturalistやeBirdのようなアプリを通じて蝙蝠の生息データを集める行動も推奨されています。


経験上、バットバックスなど蝙蝠の巣箱設置は、関係者の理解を得ることが困難で提案段階で断られるケースも少なくありません。

今回セントラルパークの取り組みに触れ、健全な都市のエコシステム構築に向け、蝙蝠への理解を深める活動も継続しなければと改めて感じました。



■関連サイト

iNaturalist:https://www.inaturalist.org/

eBird:https://ebird.org/home

蝙蝠の巣箱の作り方:https://batweek.org/wp-content/uploads/2018/01/BHBuildersHdbk13_Online.pdf

バットボックス設置例:https://www.kajima.co.jp/gallery/biodiversity/ikimachi/bird/index-j.html#bird_141117

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