公園は肥満を減らせるか?/Healthy parks, healthy people
米国においても成人男性の3人に一人は肥満と区分され、子供の肥満も増加しているそうです。
わが国でも肥満と健康の問題がクローズアップされるなど、世界中で肥満対策へのニーズはますます高まっています。
そんな中、公園の整備が肥満対策に有効であるとの研究成果がDrs. Ramesh Ghimire and Gary T. Greenから発表されています。
既存の研究では森林やオープンスペースなどが整備された地域では肥満率(BMI)が低いとの指摘がなされていました。ただし、既存研究は対象者の社会的地位や教育レベル、天候などの要素が加味されていないとのことで、まだ議論の余地が大きいと指摘されています。
そこでGhimireらは緑地を森林や牧草地など4種類に区分して調査したそうです。
その主な結果が以下の通り紹介されています
- 国立公園などが近くにある地域の住民はそうでない地域の住民に対してBMIが顕著に低くなっている。
- 森林を一人当たり1エーカー増やせば300万ドル肥満に関するコストが削減できる
- カリフォルニアやコロラドなど豊かな山岳地帯や海岸がある州はアウトドア資源が豊富で肥満率が低い
- アウトドア資源が少ない南部の週では肥満率が高い
- 低所得と肥満率の高さの傾向も有意に高くなっちいる。所得が低いエリアは、歩いたり遊ぶ場所、健康な食品が少なく、不健康な食べ物飲み物の広告が多い。
- このようなエリアに公園を整備することで、肥満率を改善する可能性が高い。
米国の肥満に関連する病気の医療費は$147 billionと試算されています
公園を創れば肥満が減少するというのは誰もが納得するストーリーと思いますが、それだけでは具体的アクション(GIへの投資)には結びつかないのでしょう。
本研究のように、代替手法や医療費削減と同じテーブルでGIを議論することが重要と思います。
■参考サイト
http://www.uga.edu/about_uga/profile/healthy-parks-healthy-people/
http://www.warnell.uga.edu/alumni/mag/logS16.pdf
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