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【受賞作品】 LA+ ICONOCLAST COMPETITION TO REDESIGN CENTRAL PARK

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9月のブログで紹介したセントラルパークを対象とした国際コンペ

先日受賞した5作品が発表されました
イギリス、アメリカ、オーストラリアからそれぞれ1作品、中国から2作品が選ばれています。

各作品とも将来の社会の変化を予測しながら、新たなる環境整備の在り方をハード/ソフト両面から提案しています。5作品のコンセプトの簡単な説明は以下の通りです


MANNAHATTA PLATEAU FOR FREDRICK LAW OLMSTED John Beckmann, Hannah LaSota + Laeticia Hervy/Axis Mundi Design – New York, USA セントラルパーク上部に高原(Plateau)を設けるプラン
Central Cloud of Breath Chuanfei Yu, Jiaqi Wang + Huiwen Shi /South East University – Nanjing, China 公園の破壊と再整備に伴う微気象の変化を「雲」で表現したプラン
de(Central)ized Joe Rowling, Nick McLeod + Javier Arcila /e8urban – Sydney, Australia 未来の交通システムの変化に伴う都市林充実など公園+エリア全体のGI化を示すプラン
eco-gentrification Song Zhang + Minzhi Lin /Song + Minzhi ­– Shanghai, China eco-gentrificationを提示し、貧富の格差と緑地整備の公平性確保を訴えるプラン

セントラルパーク(点)を対象としたコンペでありながら、街路(線)や地域(面)への展開も時間軸に沿って提案している点が印象的です

どの作品も、美しい表現手法が用いられているので、リンク先をざっと見るだけでも参考になるかと思います。詳細はLA+ Journalの2019年秋号で紹介されるそうです。

https://laplusjournal.com/Winning-Entrants



ちなみに、本コンペには30か国から193作品もの応募があったそうです
ただし、残念ながら日本からの参加者はいなかったようです、、


(LA+サイトから転載)




WPLPとSociety5.0(LAM誌記事より)

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5月のブログで紹介したWPLP(西フィラデルフィアランドスケーププロジェクト)に関する記事が、ASLAの発行するLandscape Architecture Magazine 11月号に掲載されていました。主な内容をメモします。


フィラデルフィアではCSO(下水汚物による海汚染)問題などに対応するため2011年にグリーンインフラ計画ができた。これは1990年代にWPLPが実施したミルクリークのプロジェクトがヒントとなっている西フィラデルフィアのミルクリークの氾濫原は、埋め立てられ都市開発が進められたが、埋め立てた場所は建物が荒れ果て空地になっていると推察された。アンスパーンらはこの仮説を立証するため、街を詳細に調査し、地形図や土地利用、植生などを重ね合わせ(オーバーレイ)地図をつくり、古地図などとの比較を行った。1997年に助成金を得て研究データや改善計画をサイトに掲載し始めた。その結果、メディアが本プロジェクトを取り上げ、当時のクリントン大統領が訪問するに至った。その後、様々な組織と連携しながら、在れた土地のアスファルトを剥がし、コミュニティーガーデン作りなどの土地の地下浸透能力を高める取組み(多孔質化)をすすめた。現在、WPLPのサイトは多数の研究レポートや動画が更新され続けており、世界90か国の100万人以上が閲覧するオンライン教材になっている

he 1991 proposal for Mill Creek Park. Image courtesy West Philadelphia Landscape Project.


情報を調査し、Websiteで発信し、協力者が集まり横の連携で地域を改善していく、、
WPLPの取組みはグリーンインフラのモデルとなるのはいうまでもありませんが、今風に言えば、経済発展と社会課題解決を両立するSociety5.0のモデルとも位置付けられるのではないでしょうか

私も学生時代に西フィラデルフィア・ミルクリークの横を通って通学していた経験があるので、当時を思い出しながら記事を読みました、、


LAM誌の原文はこちらです。



環境省/環境ビジネス FRONT RUNNER

環境省のWebsite”環境ビジネス FRONT RUNNER” で、GIの取組み内容を紹介して頂きました。

水、緑、生き物を活かしたグリーンインフラ基盤の構築:
https://www.env.go.jp/policy/keizai_portal/B_industry/frontrunner/companies/article078.html

報告書(PDF):
https://www.env.go.jp/policy/keizai_portal/B_industry/frontrunner/reports/h29engine_16kajima.pdf

Green infrastructureに関するお勧めの参考動画

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グリーンインフラの概念や事例、技術を紹介する最近のお勧め動画を整理しました。

数年前まではGIのPRも兼ねた定義やコンセプトの解説動画が主であったように思いますが、社会実装も徐々に進み、最近では具体的なデザイン論や事例を紹介する動画も充実してきたように感じます。


グレーとグリーンをハイブリット化した持続可能なまちづくりを紹介しています。
Green infrastructure


バイオスェルなどに関するデザイン手法や維持管理技術を解説しています
Discovering Designs for Green Infrastructure


米国におけるGIの職能関連の情報、分野や教育など
Growing New Jobs With Green Infrastructure



教育施設におけるGIの重要性を解説
日本の研究データも参照されています
Teach, Learn, Grow: The Value of Green Infrastructure in Schoolyards


EPAは様々な側面から情報発信しています
EPA Green Infrastructure Models and Tools Overview


Green Infrastructure - Sustainable Landscapes - Subtitles | Swedish EPA


TEDでも取り上げられる機会が増えているようです
The Case for Nurturing a City's Other Green Infrastructure - Trees | Mat...



Green Infrastructure for Runoff | Elizabeth Fassman-Beck, Ph.D. | TEDxSt...












Franklin D. Roosevelt Four Freedoms Park 

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10/19-22にASLAの年次総会がフィラデルフィアで開催されています
https://www.aslameeting.com/

地元のペンシルバニア大学でも、ローリー・オーリンのスケッチ展やグリーンインフラ化が進む大学キャンパスツアーなど関連イベントがあるようです。

大学内のイベントの一つに、ペン大の卒業生でNYのFDR公園の設計者であるHarriet Pattisonの講演会がありました。

NYのルーズベルト島をどのように理解し、景観を創り出していったのか、、
プロセスも含め振り返っている興味深い動画も公開されているので、備忘録として貼り付けます。



GIと気候変動緩和・適応 / ASLA Smart Policies for a Changing Climate

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昨日のランチの際に自然災害増加の話題が出たのでメモ

国連の自然災害に関するデータベース(EM-DAT)によると、1970年以降世界的に自然災害が急増しています

(Asian Disaster Reduction Centeサイトから転載)
もちろん数値が急増した原因は、気候変動だけでなく、人口増加に伴い被害が広がっている(人が居住していなければ被害が起きない)ことも指摘されています。 しかし、いずれにせよ、気候変動緩和/適応は待ったなしの状況であることは論を俟たないかと思います。
では、環境デザイン/グリーンインフラ分野でどのような取り組みが必要となるのか?
ASLAが、参考となる関連レポート”Smart Policies for a Changing Climate ”(PDF)を出しています。


例えば、コミュニティー開発では
デザインの方向性として
・コンパクトな歩ける街(Walkable)を目指す
・ブラウンフィールドとグレイフィールドを再利用/再開発し、公園や農地とする
・再生可能エネルギーの採用 など

政策の方向性として
・空地空家の再活用
・グリーンインフラに資金を提供するファンドの設立
・不動産保険の基準の再検討
・リスクの高い地域からの移転の促進

などが紹介されています。

この様な取り組みは、効果が見えにくいのが課題ですが、「カーボンニュートラルの未来は個々の無数の取組みの積み重ねによってのみもたらされる”Achieving a carbon neutral future will only come about through the cumulative effect of countless individual actions.”」とのコメントが印象的です。

英国のThe Landscape Instituteも同様のレポートを発表しています。

https://www.landscapeinstitute.org/PDF/Contribute/LIClimateChangePositionStatement.pdf


ASLA 2018 Awards

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2018年のASLA賞の発表があり、Landscape Architecture Magazine9月号に詳細が掲載されています。

368の応募作の中から25作品が受賞とのことで、今年も職域の広がりを感じるプロジェクトが多数紹介されています

コミュニケーション部門では、
ハリケーンからの復興への住民参加を支援する取組みやボルティモアの植生による水浄化システム

アナリシス部門では
オレゴンのダム湖周辺の遊歩道計画やアイオワの文化的景観の保全計画

ジェネラルデザイン部門では
ブルックリンブリッジパークやシカゴのリバーウォーク、デューク大学の雨水対策などのキャンパス整備プランが選ばれています


こちらのサイトでも内容紹介されています