ビジョンドリブンなまちづくり-10 minute walk
先日、ちょっとした意見交換を行った際に話題となったビジョンドリブンな公園緑地整備に関する備忘録
■10 minute walk(米国)
2050年までに全米市民の100%が徒歩10分以内で公園や緑地にアクセスできるようにする運動で2017年にプログラムを始動。
現在300人以上の市長が賛同を示しており、大きなムーブメントになりつつある。
【背景】
・公園や緑地は人々の健康と幸福、気候変動への回復力、コミュニティの連携に置いて重要な役割を果たすが、米国市民の3人に1人は徒歩10分圏内に公園や緑地がない。(2800万人の子供を含む1億人以上)
・有色人種の多い公園は、その他と比較して平均して半分の大きさで、利用者密度が5倍になっている。さらに低所得者の多い地域の公園は高所得者エリアとして広さが平均1/4となっている。
・全米の市民1000人を対象とした調査では、66%がコロナ禍に置いて公園へのアクセスがますます重要になり、これが改善されると生活の質が向上すると回答。
・全米の市長の演説分析によるとコロナ禍で緑地政策が重要政策の上位に
【具体事例】
ペンシルベニア州ピッツバーグのBill Peduto市長は2030年までに全ての市民が公園まで10分以内でアクセスできるようにすることを宣言(2018年)。予算確保や管理プログラムを準備している。
コロラド州デンバーでは、10 minute walkの実現に向け、0.25%消費税増税が承認された。2019年にはこの資金が3750万ドルとなった。
【支援ツール】市民が、自分の住むエリアにおいて徒歩10分圏で公園緑地にアクセスできる住民の割合などを調べることが出来るツール:https://www.tpl.org/parkserve
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