造園と調達(landscaping and supply chain)
世界中のあらゆるビジネスでサプライチェーンの問題が深刻化しています。LAマガジンの関連ブログの備忘録
- マンハッタンの公園整備工事では5ガロンの砂利用接着剤の入手に8か月かかった
- ファニチャー制作に必要な金属コストが2020年1月以来246%上がった
- プラスチック材料の値上がりとマイクロチップが入手困難になったため、潅水システムの提供が遅れている。
- レンガメーカーはレンガを運ぶための木材パレットの入手が困難になっている
- パンデミックにより外国人労働力が不足しナーセリーが充分に稼働していない
- 灌漑システムの不足などにより、大型にする予定の苗を小型のまま販売してしまっている
- 従来半年前に発注していたプラスチックの鉢は1-2年前の発注を余儀なくされ、不足している。
などなど、様々な影響が出ているようです。産出地が限られているリン酸肥料も価格が高騰し問題になっていますね。
一方で、世の中に存在するランドスケープ関連製品の中には、廃棄する際に大きな負担になりそうな商品やマイクロプラスチックなど環境に害悪を与えるような製品も散見されており、Cradle to Grave(ゆりかごから墓場まで) という考え方はあまり意識されていないかなとも感じます。加えて、都市緑地の維持管理における剪定枝などの処理問題もあるかとおもいます。既存材料の有効利用や地産地消の調達、処理負担がかからない商品や管理機器の開発、そして緑を活用した暮らしによる環境負荷の軽減など、循環型社会システムの基盤となるランドスケープのアイディアが今後より求められるようになりそうです。
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