Behavior Mapping:デザインと行動の関係性を明らかにする
ノースカロライナ州立大学ランドスケープのNilda Cosco博士らの論文”Behavior Mapping: A Method for Linking Preschool Physical Activity and Outdoor Design”の備忘録
- 就学前(3-5歳児)の身体能力は屋外で過ごす時間の過ごし方と相関関係があり、外部の物理的空間デザインが影響している可能性が高い。
- 外部環境と子供の活動の関係について理解を深めることで、子供の遊びや身体活動を促進する屋外環境をデザインでき、また、現在法律で強く規制されている育児方針を見直すことができる。
- この論文は、行動設定とアフォーダンス理論(新しい認知の理論)に基づいたBehavior Mapping(行動地図作り)を紹介し、物理的空間デザインと身体活動の関係性を評価する手法を示すことを目的としている。
- 具体的には、ノースカロライナ州の2つの幼稚園で、屋外の環境条件と子供の身体活動などの行動マッピングデータを取得し比較検討した。
- その結果、園路、遊具、オープンエリアなど様々なタイプによって身体活動が異なっていた。たとえば、同じ施設でも、円形の遠路と直線の園路、オープンエリアの舗装(アスファルト、土、木材チップ、砂など)により身体活動に違いがでた。
- 結論として、Behavior Mappingは身体活動と施設デザインの関係を客観的に評価するための有効なツールといえる。
(上記論文から転載)
Behavior Mappingの研究論文は、遊び場だけでなく街路空間や建物内外、交通施設など様々な空間を対象に多数発表されているので、researchgateなどで調べると必要な情報が得られるかと思います。
■論文リンク先:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20068497/
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