交通インフラの更新と地域活性化/Presidio Tunnel Tops project

米国のサンフランシスコ市内からゴールデンゲートブリッジにつながるドイルドライブも安全性が問題となり、様々な議論の結果、新たに「プレシディオパークウェイ」として再整備することになりました。

もともと高架道路であったドイルドライブにより景観が阻害され、海や緑地と分断されていたプレシディオに整備される新たな道路は、覆土により地下化され、その上部には新たな公園:プレシディオトンネルトップスが誕生します。(完成予定は2021年)

今月、公園の地鎮祭があり関連する各種情報が公開されています

■プロジェクト概要


■公園の設計者ジムコナーの解説


■総合サイト:https://www.presidio.gov/tunnel-tops#

キャンプファイヤーサークル、ゴールデンゲートメドウ、パークランドオーバールック、そしてフィールドステーションやラボなど子供からシニアまでが利用できる、魅力的な施設が計画されています。
予算に関しても8500万ドル以上の大きな寄付があつまっているとのことです。

わが国では高度成長期に整備された交通インフラの維持・補修コストの増加が見込まれており、状況次第では更新や撤去などのオプションも議論されるケースが増えました。

ニュースによると本プロジェクトは30年近く前から議論を続けてきたとのことです。地域インフラの将来計画に関しては、思い切った代替案も含め社会・経済・環境など幅広い視点で柔軟な検討継続することが必要だと改めて感じます。


■関連サイト
首都高地下化:https://www.data-max.co.jp/article/32486
首都コウサク:https://www.kajima.co.jp/news/digest/feb_2015/searching/index-j.html



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