バイオフィリックなオフィスデザイン

このブログのテーマの一つでもあるバイオフィリックデザインは、情報共有から社会実装フェーズへと移行しつつあると感じます。

今回はオフィス関連の情報をメモします。

マイクロソフト社は2017年にオフィスの一部としてツリーハウスを整備しました



WIFIや電源なども用意されたツリーハウスは、単に業務空間を楽しく演出するだけでなく、従業員のメンタル面に好影響を与え、仕事仲間のコラボレーションが活性化する等生産性向上にも貢献しているとのことで、公式サイトでは以下のコメントが紹介されています。

Trees and plants secrete aromatic chemicals that impact our cognition, mental state, and even our immunity,

 “For people to be the most productive and create the best products, we want them to have that opportunity for collaboration. Any employee can take their device outside, have a meeting—even in a treehouse—and be just as productive.”


また、2018年にオープンしたアマゾン社のSpheresは非常に有名ですね




L.L.Beanでは屋外のコワーキングスペースを提案しています



屋外空間での仕事に関するアンケート調査(The L.L.Bean 2018 Work and the Outdoors Survey)も実施しており、以下の様なデータが示されています。


  • 86%の室内勤務者がもっと屋外で時間を過ごしたいと望んでおり、65%が仕事が障害でそうできないと感じている。
  • ワーカーが感じる屋外で仕事を行う5大メリットは次のもの
    • Improve their mood (74 percent)
    • Lower their stress level (71 percent)
    • Provide relaxation (69 percent)
    • Promote health and wellness (66 percent)
    • Increased happiness (64 percent)

  • ワーカーは、創造的な仕事(77%)、ブレスト(73%)、ディスカッション(73%)を屋外で実施する可能性が高く、PC作業や電話会議は実施可能性が低いと考えている。

バイオフィリックなアプローチによる新しいオフィスデザインは、生産性向上、創造力への刺激、コラボレーションの活性化、メンタル改善など多くのメリットが期待されています。
働き方改革が提唱されている日本でも、今後ますます注目されると嬉しいですね。





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