GIと気候変動緩和・適応 / ASLA Smart Policies for a Changing Climate

昨日のランチの際に自然災害増加の話題が出たのでメモ

国連の自然災害に関するデータベース(EM-DAT)によると、1970年以降世界的に自然災害が急増しています

(Asian Disaster Reduction Centeサイトから転載)

もちろん数値が急増した原因は、気候変動だけでなく、人口増加に伴い被害が広がっている(人が居住していなければ被害が起きない)ことも指摘されています。
しかし、いずれにせよ、気候変動緩和/適応は待ったなしの状況であることは論を俟たないかと思います。

では、環境デザイン/グリーンインフラ分野でどのような取り組みが必要となるのか?
ASLAが、参考となる関連レポート”Smart Policies for a Changing Climate ”(PDF)を出しています。


例えば、コミュニティー開発では
デザインの方向性として
・コンパクトな歩ける街(Walkable)を目指す
・ブラウンフィールドとグレイフィールドを再利用/再開発し、公園や農地とする
・再生可能エネルギーの採用 など

政策の方向性として
・空地空家の再活用
・グリーンインフラに資金を提供するファンドの設立
・不動産保険の基準の再検討
・リスクの高い地域からの移転の促進

などが紹介されています。

この様な取り組みは、効果が見えにくいのが課題ですが、「カーボンニュートラルの未来は個々の無数の取組みの積み重ねによってのみもたらされる”Achieving a carbon neutral future will only come about through the cumulative effect of countless individual actions.”」とのコメントが印象的です。

英国のThe Landscape Instituteも同様のレポートを発表しています。

https://www.landscapeinstitute.org/PDF/Contribute/LIClimateChangePositionStatement.pdf


コメント

  1. 「個々の無数の取組みについて、一造園家として取り組みと役割を考えていきたいと思います。シェアさせていただきます。。

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  2. シェアありがとうございます!

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