感覚環境の街作り/環境省

関係各位>

あけましておめでとうございます 

昨年は時間の制約もあり、十分な情報提供が出来ませんでしたが、本年もコメント等お付き合いの程よろしくお願いいたします

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環境省から、「感覚環境の街作り」報告書が発表されました。

これは、昨年夏以降「環境の街作り検討会」で熱や光、かおり、音といった新しい観点から議論されてきた内容を取りまとめたものです。
<o:p>以下、サマリーから気になる部分の引用です。(下線は管理人による)






1.3. 街作りに感覚環境のデザインセンスを入れ込む
今後の都市更新において都市住民の生活の質と広域を含む環境への影響の両面を配慮するためには熱、光、かおり、音といった人間の感覚環境に着目した新たな視点を「街作り」に盛り込むことが重要である。街の熱環境、光環境、かおり環境、音環境といった感覚要素は、街の文化・個性・快適性を形作る重要な要素であり、街作りにこのような感覚環境のデザインセンスを入れ込んでいく工夫が必要である。こうした工夫によって、都市住民の感覚にマッチした第二世代の街を形成することは、結果として生活の質向上へのニーズへの対応や地球への配慮にもつながる。


1.4. 問題対応型ではなく環境設計型の対応
熱、光、かおり、音といった切り口から、都市環境を改善するためには、「過剰排熱」「過剰照明」「悪臭」「騒音」といった悪影響要因としての環境要素に着目した問題対応型の対応ばかりではなく、例えば、「良好な風」「文化的価値を生み出す街の灯り」「草木や花の香り」「川のせせらぎや虫の音」といった都市内に点在するより広範な環境要素に着目した環境設計型の対応に目を向ける必要がある。



 一部の専門家の方は、熱や光、かおり、音などの視点は、今までもまちづくりの中に取り入れてきた常識だと感じるかもしれません。ただし今回、行政主導で具体的な内容にまで踏み込んで提言している点は評価できると思います。



 また、「問題対応型だけでなく環境設計型へ」というコメントは、今後のアジアにおける都市間競争も意識した方針とも受け取れます。



 都市間を自由に行き来できる現在、クリエイティブクラスをはじめ意識の高い層は、健康的・文化的に生活可能な環境を備えた都市に移住していく可能性が否定できません。日本の都市は、東京がライバルなのではなく、シンガポールや上海、もしかしたらソウルなどが競争相手になる、そういう危機感をもってまちづくりを進めていくことが重要だと考えます。



報告書の全文はこちら</o:p>

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