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山歩きと健康

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 「山を歩くことで血圧低下に効果、脳疲労を改善 実証実験結果発表」とのプレスを読んだので関連情報の備忘録 山を歩くことで血圧低下に効果、脳疲労を改善 実証実験結果発表|ヤマップのプレスリリース (prtimes.jp) 習慣的に山を歩く「登山者群」とそうでない「非登山者群」の生体データを比較 習慣的に山を歩くことが脳疲労の改善に寄与する可能性を示す 登山者群は朝の時間帯から身体の状態が活動的 体脂肪率が低く、骨格筋率が高く、体年齢の低い人は山歩きによるストレス解消の恩恵を受けやすい。(登山者群は無条件に脳疲労改善の恩恵を受けているが、より効果を高めるにはこの3条件があると良い) 山を歩くことで脳疲労の改善に寄与している「要因の究明」は今後の課題。 緑と健康や幸福感の関連性の研究は国内外で数多く発表されています。例えば、以下の2編はアプローチも含め興味深いものです。 ヘドノメーター(hedonometer)を用いてツイートでつぶやかれた言葉とつぶやかれた場所(ジオタグ)から、公園の種類にかかわらず人々は公園にいると普段より幸せなツイートを発していること。衛星画像から公園の植物の量が多いほどより幸せなツイートを行うことを調査した研究 MIT Tech Review: 緑いっぱいの公園で人は幸せに、ツイッター分析で新判明 (technologyreview.jp) 幸福度指標を用いた自然資本の金銭価値評価の研究 【IGES・馬奈木】③指標研究 最終報告書 (env.go.jp) ただし、既存研究では、緑が幸福感や健康に寄与している効果はしめされていても、そのメカニズムの軸となる「要因」がなにか?を明らかにしているものは少ないかと思います。 要因の候補となるものは、緑の視覚的効果、虫や小鳥のなく声、川のせせらぎや木を揺らす風の音、土や緑のにおい、木肌や土を踏む感触、山の幸の収穫の楽しみや味覚、など上げればきりがありません。この仕組みを明らかしないと、ただ緑が存在すればよい、緑のアクティビティがあればよいという身勝手な論理になってしまうリスクも否定できません。 具体的デザインに落とし込むためには、今後同分野の研究の積み重ねと、丁寧な議論が必要かと再認識しました。