都市空地の農的暫定利用
世界の大都市中心部で、再開発などが予定されている土地もしくは屋上や地下などの空間を暫定的に「農地」として利用している事例が増加しています。 地価が高い都心部でも、可変性や環境配慮、イニシャルコストの低さなど農的な土地利用の特徴が強みになりこのような取り組みが広がっています。 加えてコロナ禍による移動制限に付随して、都市への食料供給、三密とならない環境教育やコミュニケーション、都市から発生する廃棄物の循環利用など、多くのメリットが見直されている様相です。 以下に備忘として代表的なプロジェクトを張り付けておきます ■NYブルックリン North Brooklyn Farms:http://www.northbrooklynfarms.com/ 2013~2019年まで供用されていたNYブルックリンの農園「食料を育てることは権利(Growing food is an inalienable human right)」とのコメントが印象的です。 ■ベルリン プリンセスガーデン:https://prinzessinnengarten.net/about/ Prinzessinnengarten, Berlín © 2010 Monocle from Jacobo Zanella on Vimeo . 訪問者が作業を手伝うことで野菜を分けてもらえたり、レストランで賄いが出たりするのが特徴。もともと不動産価値の低いエリアにこのような取り組みが広がることで周辺に高級集合住宅が立地したりしているとの事。 ■ロンドン オアシスファーム・ウォータールー:http://oasisfarmwaterloo.org/ 国立病院の再開発用の土地の農的暫定利用。建築家が解体再建築可能なスタジオと家畜もいる農園を運営。近隣の教育農園「 ジェイミーズファーム 」と連携し各種環境教育プログラムも提供 ■パリ Nature Urbaine:http://travelwritersmagazine.com/tag/nature-urbaine/ La Caverne:https://lacaverne.co/en/cavern-urban-farm/ パンデミックで自宅から離れられなかったパリ市民の食料として昨年非常に注目された取り組みです。 ヨーロッパ最大の屋上農園のNature U...