予防医学と生態系サービス/Ecosystem Services and Preventive Medicine
公園や河川、農地などが市民の健康維持に貢献していることは広く知られていますが、予防医学の観点からその効果の定量的データをとりまとめた論文がカリフォルニア大学やUSDAの医師や研究者から発表されました。 Ecosystem Services and Preventive Medicine A Natural Connection Viniece L. Jennings, PhD, Claire K. Larson, MD, Lincoln R. Larson, PhD このペーパーでは以下のような説明がなされています 都市内の公園緑地の密度と活動的なライフスタイルは正の相関があり、心臓関係の疾患やメタボを減らす効果がある 緑地へのアクセス性がよいとうつ病の発生率が抑えられる。また、自然環境の存在は良好なコミュニティー形成と健康維持に効果がある。 生態系サービスと公衆衛生が強い相互関係にあることが最近の関連の研究で明らかにされている。特に文化的サービス(審美的機能や野外レクリエーション機能)は医学的に重要な役割を果たしているが、不十分である事例が多い 生態系サービスと予防医学の関係は今後、医療行為に活用していくために緑との接触方法など具体的アウトカムなどの研究を進める必要がある。 今後、研究資金の確保や学際的な取り組み体制、関係者のトレーニングなどが必要である この分野の研究は最近各方面で進められていてよう注目ですね この 記事 も参考になります