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The Top Landscape Trends of 2018/NALP

米国NALP(The National Association of Landscape Professionals)から2018年ランドスケープ動向に関する予測調査が発表されています。

http://www.landscapeprofessionals.org/nalp/media/2018-press-releases/NALP-top-landscape-trends-2018.aspx

ここ数年続いてきたアウトドアリビングの普及を受け、美しく機能的な景観整備が進むとの事で、「体験型」「気候変動」「節水」「最新ツール活用」「遊び心」がキーワードとなるようです。

以下サイトから転載--

1. Experiential landscape design. Today’s landscapes are thoughtfully and creatively built for living, working and playing, and bring together form and function for a quality outdoor experience. More residential landscapes feature designated areas for cooking, dining, relaxing and even working outdoors, armed with fully integrated outdoor lighting and audio/visual systems for a multisensory and multiuse experience, day or night. Office landscapes more frequently include walking and bicycle paths, dining areas or gardens to enhance the employees’ experience. For both residential and commercial landscapes, the experience often begins at the entrance, with plantings, design elements and beautifu…

健康とデザイン、データ/smarterPLAY

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フィラデルフィアThomas Jefferson Universityプロジェクト

より良い都市デザインを検討するため、スマートタグを用いて改修前後の公園利用者の活動データを収集分析しています。



安全性や遊具、接道など空間デザインと利用者の活動の関係性が把握できれば、肥満防止など地域住民の健康維持に貢献できるということです。

ジェファーソン大のBon Ku 医師が立ち上げた、医療とデザインのハイブリッドプログラムJeffDESIGNでは、このsmarterPLAYの他、健康+デザインをテーマに多様な取り組みを行っています。今後再開発が進むであろうエリアの都市デザインに活用していく目的です。

http://design-health.com/


医師が、低所得地域における健康向上のため、エビデンスベースな都市デザインに取り組む。
このJeffDESIGNのプロジェクトは、長期的な視点、専門を超えた横の連携、フィールドワークの方法など示唆に富むものと感じました。


花粉症と植栽/ Allergy-Friendly Plants

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花粉症には一年で一番憂鬱な時期になりつつあります

というわけで、アレルギーリスクに関連する植栽選定のネタ
(ネタ元はこちら

日本ではスギやケヤキが有名ですが、それ以外にも様々な植物の花粉がアレルギーを誘発します。

恐ろしいことに、気候変動により今後花粉の発生数はますます増加するとのことです
Rutgers Universityの推定では、2000年の花粉発生数は1m3あたり8,455粒であったのに対して、2040年には21,735粒まで増加する見込みだそうです。

こんな状況ですが、植栽計画でも花粉アレルギー対策を検討する事があります。
有名なのは、Thomas Ogrenが制作したOPALS(Ogren Plant Allergy Scale)



(転載:Fix.com)

OPALSは、アレルゲンレベルに基づいて植物を1~10のスケールで示しており、1~5は低リスク、10はもっともリスクが植物となっています。

ちなみにレベル1には、ブルーベリーやプラムが入っています。



OPALSに関しては、allergy-friendly gardeningを推進しているThe Society for Allergy Friendly Environmental Gardening (SAFE Gardening) のサイトでも詳しく紹介されています。




10年以上前ですが、このブログに書いていたのでよろしければご参照ください。
http://greeninfrastructurejapan.blogspot.jp/2014/11/allergy-free-gardening.html

allergy-free gardeningから、allergy-friendly gardeningにいつのまにか変わっていました、、






緑による健康的な職場づくり/A Greener, More Healthful Place to Work

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働き方改革は緑の活用から!

というわけで、緑を活用した最新のワークプレイスに関するNYタイムズの記事(1/11)をスクラップ

”A Greener, More Healthful Place to Work”というタイトルで、バイオフィリックデザインを意識して設計されたマンハッタンのCookFox Architectsのオフィスなどを事例紹介しています。


(転載:CookFox)

(転載:NYpost)
CookFoxはバイオフィリックをテーマにOne Bryant Parkなどを手掛けている設計事務所です。
マンハッタン中心部に位置する事務所の室内には在来の木本類、草本類など様々な緑が植栽され、緑に囲まれた屋外の打ち合わせスペースも設けられています。
養蜂も実施しているとの事。


記事では、アメリカ人は一日の90%以上を屋内で過ごしていること。それがストレスホルモンの増加など健康上問題になることが研究により明らかにされつつある事を紹介しています。

一方、生態学を活かした設計により、病気による欠席率が減少させ、生産性を15%上げること、有名な「レンガ理論」による病院の治療効果の向上のなどが示されています。

結びにクック氏の以下のコメントが紹介されていました。
“We don’t just want more beautiful buildings and better health,” he said. “The health benefits and the energy reductions are going to need to go hand in hand.”


deliberative development

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オーストラリア・メルボルンで注目されている”deliberative development”の話題。
先月AILA主催で開催されたパネルディスカッションでの議論が記事になっています。

記事では、投機的な企業が実施してきた過剰で環境を試みない住宅開発モデルと比較して、環境・コミュニティーを重視する新たな開発モデル”deliberative development”の概要を以下のように紹介しています。


・deliberative developmentはデザイナーや将来の入居者集団がプランを検討する開発モデルであり、リスクと収益が主な目的ではなく、コミュニティ志向の開発モデル。

・都市デザイナーAndy Fergusの説明では「本手法により25~30%開発コストが削減され、その分、環境性能やコミュニティ価値向上などの品質向上や価格低減に貢献できる。」とのこと。

・このモデルはナイチンゲール住宅開発をきっかけに注目が集まった。

・1970年代に英米のニュータウンモデルを参考に開発されたバーモントパークは最初のdeliberative developmentモデルであり、プライベート空間を遮断しながら共有スペースを確保しインフラとしての公園を整備している。


(引用:http://nightingalehousing.org/)


(引用:https://www.foreground.com.au/)
(Image courtesy Tract)


本モデルは資金調達や行政との調整などに課題があり、計画進行にまだ改善の余地は残るものの、今後メルボルンのより多くの場所で適用していきたいとコメントされています。


興味深かったのは、このパネルディスカッションをオーストラリアの造園協会(AILA)らが主催していること。パネラーも造園のバックグラウンドがある人が多いようです。
http://mpavilion.org/program/commoning/


deliberative developmentはDIYモデルとも呼ばれるそうです。日本でもコーポラティブハウスと呼ばれる開発モデルがありますね。今後の展開に要注目です。