住宅と農園/EDIBLE ESTATES



農園つき住宅づくりに関する書籍(Edible Estates: Attack on the Front Lawn,)の著者であるFritz Haegのインタビュー記事がASLAのサイトに掲載されています。

彼は、”かつて芝生の景観は家畜が草を食むことによって維持されてきた、そして食料は奴隷や低賃金の労働者が生産していた。現在の美しい風景に関するアイディアはこの考え方につながっている。”と主張しています。

Public lawns were trimmed by grazing animals, and hidden food gardens were maintained by slaves or an underpaid staff living downstairs. Our current ideas of beauty in the landscape are still connected to this system

また、不動産価格の高い都市部において、このような土地利用が適切か?との問いに対しては、

現在の都市域の土地利用の問題点を指摘した上で、”農園にわずかなお金をかけるだけで、週末に、健康で、美しく、健全な社会活動を行う場を作る事が出来る。”と指摘しています。

 一度屋外に出て作物を育て始めれば、気候や味覚、食べ物、よい景観や隣人関係に関して関心がわいてくる。というコメントが印象的でした。

Once you go out your door and start growing food, suddenly you're paying attention to your climate, your tastes, how you eat, what will do well there, what looks good, who your neighbors are, what the people on the street think. You don't get this if you're just out there mowing your lawn once a week.



 アメリカの各地域の景観条例には、家庭菜園の類の設置が禁じられているケースもありますが、このムーブメントはますます広がるのではないでしょうか、



■関連サイト

インタビュー記事:http://www.asla.org/ContentDetail.aspx?id=29274

EDIBLE ESTATES:http://www.fritzhaeg.com/garden/initiatives/edibleestates/main.html



コメント

  1. Unknown

    にびっくりしました。洗濯物を隠すことといい、生活から生じる景観を忌み嫌う傾向があるのでしょうか?

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  2. Unknown

    ��アメリカの各地域の景観条例には、家庭菜園の類の設置が禁じられているケースもあります>にびっくりしました。洗濯物を隠すことといい、生活から生じる景観を忌み嫌う傾向があるのでしょうか?

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  3. Unknown

    ドアや屋根の色の指定などいろいろなケースがありますが、特に高級住宅地のHOAなどが前庭は芝生とすることなど指定している例は少なくないと思います。一方で、共有飛行場つきの家や馬を飼える家なんかもあって面白いのですが、、

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