芝生の需要減と代替デザイン提案/米国



芝生は地球温暖化には逆効果であるという研究成果を先日紹介しましたが、今度は、米国で芝生の需要が減少しているというニュースが発表されています。



LandOnlineによると、デザインファームへの調査で

クライアントが芝生以外の代替デザインを要求するケースが増えていることがわかった(32.5%)とのこと。



その理由として以下を示しています。




・メンテナンスコストなどの費用削減(42.7%)

・Sustainable Sites Initiative など持続可能な開発の基準に適合させるため(39.6%)

・芝生管理のための時間と労力の削減(39.3%)

・環境への悪影響の削減(28.8%)

・行政の条例などへの対応(24.8%)

 

また、芝生の代替デザインとして採用しているのは


・地域の植生や、非侵略的な植物(57.7%)

・レインガーデンなど(41.4%)

・地域の野草(37.0%)

・透水性舗装など(35.5%)

となっているそうです。


 

米国における環境への悪影響というのは、日本で問題になったような農薬問題ではなく、芝生への大量散水や大量施肥などです。



米国では総面積の1.9%が芝生地といわれており、その生産や維持管理が大きなビジネスとなっているので、打撃は大きいでしょうね。





注目すべきは、LEEDやSSIなどの認証取得のために、芝生以外の環境に配慮したランドスケープデザインを採用するクライアントが39.6%にも達している点です。



最近のこのようなニュースから、今後の環境デザインに求められるニーズがはっきりしてきたと思います。

具体的には、様々なデータに基づいてみどりの機能と求められる効用を正しく評価し、科学的根拠に基づくデザインが必要とされると思います。



スポーツフィールドやオープンスペースに芝生は欠くことができないエレメントですが、コストや環境負荷とのバランスを踏まる必要があります。以前のように、「困ったら転用が利く芝生にしておけ」、「平面図が美しく見えるから芝生」という発想は、許されなくなるのでしょうね。



ちなみに、代替デザイン案として菜園が提案されるケースも10.8%あるそうです。





■関連サイト

ASLA:http://land.asla.org/2010/0126/turf.html



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