皇居におけるクールアイランド効果の観測結果

昨日の、報道資料より

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 都内有数の都市内緑地である皇居のクールアイランド効果について検証するため、昨年に引き続き皇居内での気温観測を行いました。その結果、皇居内の8月の気温は周辺市街地より平均で1.8℃低く、また周辺市街地に向かって、昼間は風による冷気の移流、夜間は冷気のにじみ出しがそれぞれ観測されました。



詳細はサイト参照:http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8870



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データとして興味深いのは、一般的に80~100m程度といわれている”にじみだし効果”が、350mまで観測されたことです。



都内の複数のプロジェクトでは、先駆的な試みとしてクールアイランドと風の道に配慮した計画検討が実施されています。



今回のような実測データによりエビデンスベースドな計画手法がさらに進展することを期待したいですね。



ちなみに、韓国ソウル市の清渓川復元事業では清渓川一帯の気温が3.6度下がったとのことです。(引用:2007土木学会賞受賞事業・技術)



■関連サイト

昨年度調査:http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=7564

都市緑地を活用した地域の熱環境改善構想:http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=7159



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