宅地の緑/練馬区




 練馬区は東京23区内でトップの緑被率を維持し、緑の保全創出にも積極的に取り組んでおり、平成17年度には「循環・共生・参加まちづくり表彰」(環境省)を受賞している。現在、緑の保全・創出に関して、新たに「みどり30推進計画」の策定や「練馬区みどりを保護し回復する条例」の改正を進めている。

 区では、校庭の芝生化/緑化や屋上緑化の推進、緑陰道路の推進などを計画しているが、「みどり30推進計画」(素案)によると区内のみどりの45%は宅地内に存在しており、その保全が今後のまちづくりの大きな課題とされている。


 そんな練馬区内の高級住宅地「大泉学園」で、マンション計画予定地内に残されていた屋敷林の一部を区が管理する緑地として譲渡し、残りの土地で事業を進める取り組みが進められている

 発表資料によると、区との長い協議を経て事業決定したようだが、今後同様の事業は増加する可能性が高いのではないかと期待している。その理由として、ヴィンテージマンション(東京カンテイ)の立地分析などで示された通り、成熟した緑に隣接するマンションは資産価値が低下しにくいこと。一般消費者の緑の資産価値に対する認識が変化してきたことなどが挙がる。質の高い緑が隣接地に担保されている不動産開発。。緑の付加価値を多方面から証明していくことで、古くて新しいこの商品企画は発展していくのであろう。

 (不動産会社のプレスリリース抜粋)

【 練馬区所有の保護樹林に抱かれる屋敷跡地に誕生 】
 当物件の建設予定地には、明治時代から旧家の屋敷があり、屋敷内には高さ20m、樹齢200年を超える高木が茂り、練馬区の保護樹林指定を受けていました。当社は、緑の保全・創出に積極的な練馬区(東京23区でトップの20.9%の緑被率)と、緑の保全の仕方をめぐり5ヶ月間にわたり協議を重ね、その結果、より良い住空間の創造、区の自然文化の継承を考慮し、特に保護樹林が多く存在する旧庭園側の土地(約2,159m2)を練馬区に売却し、当社が主に旧屋敷側にマンションを建設するということで合意しました。既存の区所有の緑地と併せて、約2,505m2(テニスコートの約9.6倍)の広大な緑地が物件南側と東側に広がることになり、当初の計画と比べマンションの規模は小さくなりましたが、保護樹木を残した、地域環境にも住まう方にもより良い計画を実現することができました。


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