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引き続き、ドイツ・ボンからの報告です。



○会期中子供サミットが開かれ、本日のハイレベルセグメントで報告がありました。残念ながら日本からの参加は0人です。言葉の問題が大きいのでしょうか? リオサミットのセヴァン・鈴木さんのスピーチを思い出しました。



○世界初!とうたわれたランドスケープ・オークションがフォーラム会場で開催されました。このオークションは、いくつかの”ランドスケープ”に値をつける企画で、司会者が写真を提示し、このよく手入れされた林にはりんごの木があるよ、週末の散歩には最高だね、などと説明した上で入札を行っていました。もちろんジョークですので、実際にお金のやり取りがあるわけではありません。



値段は800ユーロ程度(おそらく根拠なし)にもかかわらず、はじめは会場全体が遠慮がちでしたが、初めの入札者が出たあとには、次々に値を吊り上げる強者も現れ、笑いのある和やかなイベントとなりました。



生物多様性や景観の貨幣価値を推し量ることは困難ですが、このような企画で、楽しく直感的にランドスケープの価値を考えるイベントもありだなと感心しました。



○国連大学高等研究所と環境省が主催した里山、里海に関するサイドイベントは次回開催(予定)国の主催ということもあり、立ち見が出るほどの大盛況でした。これは、イベント後の酒パーティーの影響もあるのでしょうか?



○生物多様性という言葉が、われわれが日本で用いるよりも広い意味で用いられていると感じました。環境問題全てが生物多様性につながるといった感もありました。この問題は非常に重要なので、国際的なコンテクストの中で、しっかり理解しないといけないと再認識しました。



○全体的な情報マネジメントに問題があり、情報量が多すぎて、必要な情報にアクセスできない状況です。短期間で効率的に取材したいマスコミの方も困った様子でした。名古屋開催時の課題でしょうか



写真は、オークション会場



■関連サイト

COP9一般: http://www.cbd.int/cop9/

セヴァン・スズキさんのスピーチ:http://nagararich.com/paradise/suzuki.html



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